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日本代表 7年前

【識者の眼】ハリルJ、5人の「新戦力」。召集の意図は? “秘密兵器”ブルガリアの加藤にかかる期待

シリーズ:編集部フォーカス text by 河治良幸 photo by Getty Images

バルサから2ゴール。リーガで奮闘するアタッカー

スペインのエイバルでプレーしている乾貴士
スペインのエイバルでプレーしている乾貴士【写真:Getty Images】

FW:乾貴士(エイバル/スペイン)

 A代表では2015年3月のウズベキスタン戦から2年2ヶ月ぶり、実質的な新戦力と言える。今季はスペインのエイバルで多くの試合に出場しており、持ち前のドリブルや飛び出しに加えて、献身的なディフェンスも目を引く。得点に関してはコンスタントではなかったものの、最終節にカンプノウで2得点を決めるなどはまった時の決定力は特筆に値する。

「宇佐美(貴史)との競争だったが、ここ最近素晴らしいパフォーマンスを見せてくれているのでロジカルだと思う。バルセロナ戦の得点も素晴らしかった。ただ少し良くない時期もあった」

 乾の能力については今さら言うまでもないが、彼に求められるのは、クラブ以上に得点やアシストなどゴールに直結するプレーでチームを勝利に導くこと。周囲とのコンビネーションはもちろん重要だが、チャンスに攻め切る能力をしっかりと発揮できれば、左サイドの主力を担う原口元気とも十分に勝負できる。パワーは原口より劣るものの、乾には抜群のボールコントロールと1対1で抜き切る能力がある。

 イラク戦のピッチはかなり劣悪になると予想されるが、スペインでも良好とは言えないピッチ状態で能力を発揮しており、持ち前のテクニックにタフさを加えた乾を指揮官にアピールして、チームに新たなオプションと刺激を与える存在になりうる。

(文:河治良幸)

【了】

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