【U20】久保建英、15歳で経験したU-20W杯。悔しさの先に見えたもの…未来への決意

 日本のU-20W杯が終わった。第一目標だった決勝トーナメント進出はクリアしたものの、ベスト16でベネズエラ相手に敗退。延長戦までもつれた死闘の末、力の差を見せつけられた。15歳でU-20日本代表メンバーに選ばれた久保建英は、この大会で何を得たのか。悔しさの先に、当たり前のようで忘れがちなひとつの答えが見えた。(取材・文:舩木渉【大田】)

2017年05月31日(Wed)16時19分配信

text by 舩木渉 photo Getty Images
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久保建英、15歳でU-20W杯出場

久保建英
悔しげな表情を浮かべる久保建英【写真:Getty Images】

 途中出場3試合、128分間プレーして無得点1アシスト。

 これが15歳の久保建英がU-20W杯で残した成績である。30日の決勝トーナメント1回戦でベネズエラに延長戦の末0-1で敗れた後、取材エリアに出てきた久保は他の誰よりも悔しげな表情を浮かべていた。

 いつもハキハキと質問に答える青年はうつむき、言葉が出てくるまで10秒ほど考え込んだ。そして消えるような声で「延長戦までいって、結果負けてしまったっていうのは悔やむこともできないですし、終わってしまったなぁという感じです」と、大会を終えての感想を述べた。

 久保の一挙手一投足には、U-20W杯以前から異様なまでに注目が集まっていた。昨年のJ3でのJリーグデビュー戦然り、今月初旬のFC東京トップチームでの公式戦デビュー然り、何かあるたびに15歳の少年の周囲を無数の大人が囲んだ。

 実力が高く評価されているのはもちろんのこと、久保には「元バルセロナ」「15歳」「技巧派アタッカー」など、注目されやすい要素が揃っていた。U-20W杯には欧米の列強国ですらほとんどメディアを送り込んでこなかったが、日本からは相当な数の記者やカメラマンが取材に訪れていた。

 日本以外からの久保への期待も高かった。いくつかの韓国メディアは久保のコメントをとるため、U-20日本代表の練習に記者を送り込んでいた。ベンチにいるか、ピッチに立っているかにかかわらず試合の中継映像でも久保をアップで映す場面は何度もあった。普通の15歳であれば、必要以上にプレッシャーを感じていてもおかしくない。

 グループステージ初戦の南アフリカ戦で途中出場からチームを逆転勝利に導くアシストを記録した後、第2戦のウルグアイ戦を前に久保はこんなことを言っていた。

「非常にレベルの高い国々の選手とやりに(U-20代表に)選ばれている。レベルが高い方がより緊張感も増しますし、そのレベルの高い相手に自分とチームがいい結果を残すことで、自分たちのレベルアップにつながるかなと思っているので、非常に楽しみです」

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