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浦和監督の大人の対応。乱闘騒ぎの済州に仰天提案「しこりは好きじゃない」

text by 編集部 photo by Getty Images

ミハイロ・ペトロヴィッチ
ミハイロ・ペトロヴィッチ監督【写真:Getty Images】

 浦和レッズは5月31日、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝トーナメント1回戦セカンドレグで済州ユナイテッドを下し、準々決勝に駒を進めた。試合終盤に発生した問題について、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督がJリーグ公式サイトでコメントしている。

 ファーストレグを0-2で落としていた浦和は、セカンドレグで反撃。2試合合計スコアで追いついて延長戦に突入すると、済州はベンチにいた控え選手のペク・ドンギュが阿部勇樹を激しく突き飛ばしてレッドカードを提示された。その後も混乱は収まらず、後味の悪い終わり方となっている。

 ペトロヴィッチ監督は、「われわれはアウェイの済州で戦った時にホテルやバスの移動、練習場、そして試合の日の会場も含めて素晴らしい環境を与えてもらった中で試合をすることができた。そのことに関して済州の方々に感謝している。ACLはほぼ毎年出場しているが、アウェイの地で全てのことが計画通りに進むことは稀だ。ただ、済州ではプランした通りに試合することができた。その環境に関して済州の方々に感謝している」と前置きし、「済州の選手は若い選手も多いと思うが、そういう選手たちが悔しさの中で感情的になることは十分に理解できる」と相手の感情に理解を示した。

 そして同指揮官は、「しこりが残るのは好きではない」とし、「今後、何かしら済州と浦和レッズがフレンドリーマッチでもやることによってお互いの良い関係を築いていけたら」と提案。「スポーツというのは友情を築けるものだと思っているし、スポーツで互いにぶつかり合うからこそその後に生まれる友情があるのではないかと思う。それがスポーツの良さであり、爽やかさだと思っている」と述べた。

【了】

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