韓国、当然の代表監督解任。愚かだった3年前の決断。シュティーリケと過ごした996日間

2017年06月16日(Fri)12時20分配信

text by キム・ドンヒョン photo Getty Images
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もし時間を3年前に戻していたら…

ロシアW杯アジア最終予選で苦戦している韓国代表【写真:Getty Images】
ロシアW杯アジア最終予選で苦戦している韓国代表【写真:Getty Images】

 シュティーリケ監督が赴任する前、韓国には何人かの名将を招聘するチャンスがあった。2014年8月のことだ。当時、ブラジルW杯での惨敗を受けてホン・ミョンボ監督が退任しており、監督の席は空いていた。

 KFAが最も有力な候補として挙げていたのはオランダ出身のベルト・ファン・マルワイクだった。南アフリカW杯でオランダ代表を準優勝に導いた名将である。その後、欧州選手権での失敗やハンブルガーSVでの不振によりトップレベルから遠ざかっていたものの、確かな実績を誇る。

 実際、韓国代表監督就任に向けて話は着々と進んでいた。ファン・マルワイク自身も「韓国行きを肯定的に検討している」と話し、KFAのイ・ヨンス技術委員長(当時)も「1週間内に結論が出る」と述べるなど、交渉は順調に見えた。

 契約期間は2年+延長オプション2年。ここまでは両者合意に至っていたが、意外なところで交渉は暗礁に乗り上げた。居住地や納税の問題だった。ファン・マルワイクは「オランダに住みながら指揮を執りたい」と申し出た。

 彼の理屈は「韓国代表の中心メンバーはヨーロッパでやっている。私の主戦場はヨーロッパとなる」ということだった。そのうえ「韓国に住まない以上、税金は払えない。KFAが負担するべき」と切り出した。常識的ではない、あまりにも理解できない契約条件に結局交渉は決裂した。

 その後、ファン・マルワイクはその条件を受け入れたサウジアラビア代表の指揮を執り、現在グループBで2位につけている。韓国国内では彼の条件を受け入れるべきだったか、意見が分かれている。「それでも契約するべきだった」という人がいれば、「非常識的な条件を受け入れることはできない」という人もいるのが現状だ。

 筆者は後者に近い。もちろん中東でしか成果のなかったシュティーリケ監督より優秀かもしれないが、あれほど理不尽な条件では話にならない。

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