“ハリルの呪縛”に縛られた選手たち。歴史的惨敗の原因、後味の悪さだけが残った日韓戦

2017年12月18日(Mon)15時12分配信

text by 藤江直人 photo Getty Images
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プランBも用意されておらず

 韓国戦は「前へ、裏へ」という得意とする戦法を封じられると、プランBとでも呼ぶべき戦い方は残念ながら用意されていなかった。なすすべなくベンチに座ったままの姿は、試合途中から白旗を上げているに等しかった。存在意義が問われる敗戦、といっても決して過言ではなかった。

 最新のFIFAランキングで59位の韓国は、55位の日本よりも下位にランクされる。韓国が格上となるなら、日本よりもランキングがはるかに上で、来年のワールドカップ・ロシア大会での対戦が決まっているコロンビア、セネガル、ポーランド各代表はどうなるというのか。

「この大会を戦った日本はA代表ではなかった。B代表なのか、C代表なのかはわからないが、年齢にかかわらずいいプレーを続けている中村憲剛を入れることもできたが、けが人もたくさんいるなか、彼を除けばいま呼べるベストメンバーだったと思う」

 ハリルホジッチ監督は会見でこんな言葉も紡いだ。自らセレクトした23人の選手に対して、あまりにもリスペクトを欠いているのではないか。唐突に名前を出された、37歳のベテラン・中村憲剛(フロンターレ)に対しても然り。見苦しい限りの言い訳にしか聞こえない。

 無為無策で試合途中から白旗をあげたベンチをいい意味で無視して、自分たちの意思で試合を進める気概も、残念ながらピッチから伝わってこなかった。元日本代表の司令塔で、テレビの解説を務めたラモス瑠偉氏は「久々に魂が感じられない試合だった」と韓国戦を総括した。

 魂が感じられない、という厳しい言葉はハリルホジッチ監督にも、そして日の丸を背負った選手たちにも問われる。現役時代に「試合が始まればオレたちのもの」と豪語し、自分たちの存在意義と感性こそがすべてとばかりに、自信と誇りを抱きながらプレーしたのがラモス氏だった。

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