検証:ハリルJ、日韓戦4失点の要因。組織の不徹底、判断ミスによる負の連鎖【識者の眼】

2017年12月19日(Tue)11時52分配信

text by 河治良幸 photo Getty Images
Tags: , , , , , , ,

フルメンバーで戦う場合も今回の問題点を糧に

日本代表を率いるヴァイッド・ハリルホジッチ監督
日本代表を率いるヴァイッド・ハリルホジッチ監督【写真:Getty Images】

「相手のパワーがさらに上回って、デュエルを勝ち取っていた。また守り方の面で未熟なところもあり、相手を押してファウルを取られてしまっていた。最も驚いたことは、ボールを持った時のテクニックを使ったゲームコントロールだ。パスや落とし、セカンドボールの拾い方が、われわれのレベルよりも上回っていた」

 ハリルホジッチ監督はそう振り返った。失点の局面を見ると組織の不徹底、そこから導かれる判断ミスがさらなる負の連鎖を招いているが、そこまでのゲームコントロール不足に加えて、指揮官が強調してきたデュエルで勝てていないことも影響している。

 いくら韓国が日韓戦で意気込んできているといっても、彼らもソン・フンミンやキ・ソンヨンなど欧州で活躍する主力を欠いている事情は変わらない。

 半年後に対戦するセネガルやポーランドはサイズも身体能力も韓国を上回るし、コロンビアはそれら二国にも無い駆け引きのうまさがある。この韓国戦を普通に評価すれば国内組の経験不足、連係不足、デュエル不足を指摘せざるをえない部分もある。

 とはいえ指揮官が「フルメンバーのA代表でも、この韓国に勝てたかどうか分からない」と語るのは単純な戦力比較というよりは、フルメンバーで戦う場合も今回の問題点をしっかり共有して糧にしていくためだろう。

 2010年にも当時の岡田武史監督が率いていた日本が同大会で韓国に1-3と敗れ、さらに5月の親善試合でも0-2と連敗しているが、負けると悔しい相手であると同時に、課題や教訓を与えてくれる相手でもある。半年後に臨む主力メンバーも対戦相手も違うが、チームとして下を向くことなく、しかし敗因をしっかりと検証してメンバー選考や準備に生かすべきだ。

(取材・文:河治良幸)

【了】

1 2 3 4 5

新着記事

↑top