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中澤佑二、横浜FMで17年目のシーズン始動「優勝『したい』じゃなく『する』決意を」

text by 編集部 photo by Wataru Funaki

中澤佑二
横浜FMの新シーズン初練習で笑顔を見せるDF中澤佑二【写真:舩木渉】

 アンジェ・ポステコグルー新監督を迎えた横浜F・マリノスは17日、横浜市内で新シーズンの初練習を行った。

 沖縄キャンプから合流予定のFWウーゴ・ヴィエイラと、U-21日本代表として中国でのAFC U-23選手権に参加しているMF遠藤渓太を除いた全選手が集合。わずか15日間のオフを終えて新生マリノスが始動した。

 開幕戦のセレッソ大阪戦当日に40歳を迎えるDF中澤佑二は、「とにかく(J1優勝への)強い思いは毎年毎年プラスされていると思うし、優勝しないことにはその気持ちは途切れないと思う。優勝した時はまた違う気持ちになるとおもうので、優勝は『したい』じゃなくて、『する』という強い決意を持ってスタートしたい」と、節目のシーズンへ意気込みを語った。

 新シーズン初日は入念なウォーミングアップから、スプリントなど3種目のフィジカルテストを実施したマリノス。中澤も「まさかこんなにインターバル走系をやるとは思わなかった」と驚いていたが、「(沖縄キャンプまでの)3日間はフィジカル的なテストとかをやるので、あまりサッカーはしないと(監督が)言っていました。沖縄入ってからいろいろと、監督のサッカー観とか、伝わってくるのかな」と新体制での本格的なスタートを待ちわびている。

 今季の中澤には40歳での5年連続全試合フルタイム出場という、フィールドプレーヤーとして前人未到の記録もかかっており、「そこは監督が決める問題」とは述べつつも「これから監督にしっかりとゴマをすらなきゃいけない(笑)」と冗談交じりにレギュラー確保への意欲を見せた。

 全体練習後には高卒1年目や2年目の選手たちとともにランニングをしたり、ボール回しをしたり、若手たちと積極的にコミュニケーションをとり「若い子ってなかなか上の(年代の)人たちとしゃべる機会がないと思うので、たぶん僕なんかとしゃべっていれば、他の選手たちも若い子たちに話しかけてくれると思う。そこをしっかりとやってあげればのびのびやれるかな」と、後輩たちをサポートする姿勢も見せた中澤。40歳になる今季もピッチ内外でチームに欠かせないマリノスの柱であり続ける。

(取材・文:舩木渉)

【了】

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