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Jリーグ 6年前

川崎F、豪華すぎる攻撃陣。大久保嘉人、齋藤学も獲得。昨季王者は4冠制覇も視野に

text by 藤江直人 photo by Getty Images

前線の選手を多く獲得した理由

2018シーズンに向け、フロンターレは前線の選手を中心に補強を進めた
2018シーズンに向け、フロンターレは前線の選手を中心に補強を進めた【写真:藤江直人】

 もっとも、ここまでは満点に映る補強を含めた戦力編成で、不安視される点をあげれば最終ライン、特にセンターバックとなる。昨シーズンは谷口彰悟(26)と奈良竜樹(24)がフル回転し、出場停止など緊急事態が生じたときにはエドゥアルド(24)が穴を埋めた。

 エウシーニョ(28)が開幕前から長期離脱を強いられた右サイドバックでは、本職ではない田坂や登里が懸命に穴を埋めた。こうした状況を受けて臨む今シーズンへ、特に中盤から前線の選手を積極的に補強した理由を、庄司春男GMは1月中旬の新体制発表会でこう説明している。

「昨年は9つの引き分けがありましたが、そのなかの6つが1得点以内に終わっていました。ウチは1‐0で勝つようなチームではないと思っています。引き分けを少しでも減らしたい、複数得点で圧倒する勝ち方を目指すうえで、まずは得点に絡む選手を多く取りたいと考えました。

 ポジション的には、ミッドフィルダーやフォワードが多目になっています。ディフェンダーに関しては、昨年はけがだいぶ休んでいた舞行龍(ジェームズ)や武岡(優斗)がしっかりと戦列に戻ってトレーニングしているので、戦力になってくれると期待しています」

 アルビレックス新潟から加入して2年目の舞行龍ジェームズ(29)はセンターバックを、ワールドカップ・アジア予選を戦ったハリルジャパンの予備登録メンバーに名前を連ねていた武岡優斗(31)は右サイドバックを本職としている。

 2人が戦力として十分にカウントできるめどがつき、さらには昨年末のインカレで優勝とMVPの二冠に輝いたルーキー守田が、主戦場のボランチに加えてサイドバック、センターバックと守備的なポジションでマルチロールを演じられることもあり、攻撃陣をさらに厚くする補強に打って出た。

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