フットボールチャンネル

横浜FM、新体制開幕戦はドロー。柿谷曜一朗の土壇場同点弾浴びまたもC大阪に勝てず

text by 編集部 photo by Getty Images

山中亮輔
横浜F・マリノスの山中亮輔【写真:Getty Images for DAZN】

【セレッソ大阪 1-1横浜F・マリノス J1第1節】

 明治安田生命J1リーグの2018シーズン第1節が25日に行われ、セレッソ大阪と横浜F・マリノスが対戦した。

 両者の直近の対戦は元日の天皇杯決勝。その時は延長戦の末、C大阪が勝利した。そして横浜FMは昨季、リーグ戦やルヴァンカップ、天皇杯決勝と4度にわたってC大阪と対戦したものの、すべて敗れていた。

 アンジェ・ポステコグルー新監督を迎えて臨むリベンジマッチで、横浜FMは序盤から積極的にチャンスを作る。開始2分、山中亮輔のフリーキックはゴールのわずか右へ。直後の4分には新加入ユン・イルロクのシュートのこぼれ球に反応した中町公祐がミドルシュートを放つが、これはC大阪の守護神キム・ジンヒョンにセーブされた。

 昨季二冠のホームチームも負けじと相手ゴールに迫る。6分、右サイドの裏に抜けた杉本健勇を起点に、福満隆貴と水沼宏太が細かいパス交換でペナルティエリア内に侵入。最後は福満の折り返しを柿谷曜一朗がフリーで流し込んだが、背番号8がオフサイドの位置にいたためゴールは認められなかった。

 試合が動いたのは17分だった。自陣から丁寧につないで右サイド深くまで攻め入った横浜FMは遠藤渓太が中へ切り込んでラストパス。ペナルティエリア手前まで攻め上がっていた左サイドバックの山中が低い弾道のミドルシュートをゴール右隅に決めて、アウェイの横浜FMが先制点を奪った。

 ホームの声援を背に攻めるC大阪は26分と40分にGKと1対1のチャンスを作るが、GK飯倉のセーブに阻まれ同点ゴールを奪えず。前半アディショナルタイムにも中澤佑二の横パスのミスをカットした柿谷が無人のゴールを狙うがシュートは枠を大きく外れた。

 追加点が欲しい横浜FMも36分に直接フリーキックのチャンスを得て天野純がゴール右上隅を狙うも、GKキム・ジンヒョンのスーパーセーブがこれを阻止。両者ともに次の1点を挙げられないまま、横浜FMの1点リードで前半が終了した。

 後半は一進一退の攻防が続く。C大阪は77分、相手のビルドアップを左サイドでカットして逆サイドへ展開。最後は右サイドバックの松田陸がミドルシュートを放ったが、DFに当たってコースが変わったボールは飯倉にセーブされた。

 さらに83分、GKキム・ジンヒョンからのロングフィードを処理しようとしたGK飯倉とDFのコミュニケーションミスを突き、こぼれ球を福満がシュート。しかし無人のゴールを狙った一発は枠の外に飛んだ。

 徐々にチャンスの数を増やしたC大阪は86分、途中出場のソウザがペナルティエリア内へ浮き球の絶妙なパスを送る。すると中澤がクリアミス。それに反応した柿谷が冷静にゴール陥れ、土壇場で同点に追いつくことに成功した。

 ホームのC大阪は勢いに乗って逆転を目指すが、相手の粘り強い守備を前にさらなるゴールは奪えず。横浜FMは昨季のリベンジを逃し、ポステコグルー新体制の船出は惜しいドローに終わった。

【得点者】
17分 0-1 山中亮輔(横浜FM)
86分 1-1 柿谷曜一朗(C大阪)

【了】

KANZENからのお知らせ

scroll top