川島永嗣、フランスで「リアルSGGK」を体現。35歳の成長止まらず、降格でも充実の1年に

フランス1部のメスに所属する日本代表GK川島永嗣は、クラブが最下位で2部降格となった中でも高いパフォーマンスを発揮し続けた。35歳になっても成長が止まらないサムライ守護神は、フランスリーグ挑戦2年目をどのように過ごしたのだろうか。(文:舩木渉)

2018年05月21日(Mon)15時00分配信

text by 舩木渉 photo Getty Images
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35歳でも止まらない。今季も第2GKでスタートしたが…

川島永嗣
川島永嗣はメスの正守護神として大奮闘。リーグ最多76失点を喫したチームの中でも評価を高めた【写真:Getty Images】

 サッカー選手は一般的に身体的なピークを過ぎれば、パフォーマンスが低下していく。いわゆる「衰え」と言われるものだ。30代となれば大抵はどんな選手だろうと自らの「衰え」と向き合わなければならず、最後は現役引退という終着点にたどり着く。

 だが、その「衰え」と無縁なのではないかと思える選手もいる。フランス1部のFCメスでプレーしているGK川島永嗣が、その人だ。

 今年3月に35歳となった日本代表守護神は、フランスでキャリア最高の時を過ごしている。フィールドプレーヤーに比べてGKは選手寿命が長いと言われるが、それでも35歳でプレーヤーとして成長を続けていられるだろうか。

 選手の能力を示すわかりやすい指標として、世界中の30以上のリーグや1万4000人以上の選手が収録されているビデオゲーム『FIFA18』のレーティングを見てみる。これは選手の調子やパフォーマンスそのもので常に微調整されるのだが、川島の場合、30代を過ぎてからも能力値が上昇し続けているのである。

 個々に与えられた「総合レーティング」は、複数のパラメータをまとめて選手個人の能力を総合的に評価した数字となっている。川島の場合、メス1年目の昨季途中まで「69」だったのが、レギュラーポジションを奪ってコンスタントに活躍し始めた昨年4月に「70」となり、今季開幕直後の昨年9月の「72」、降格圏をさまようチームをギリギリで支え続けていた今年1月に「73」、そしてメスの降格が現実味を帯びつつあった今年4月に「74」まで上昇している。

 残留争い中のクラブに所属する30代半ばの選手が、これだけ急激に評価を高めていくのは極めて異例のことだ。

 とはいえ今季も苦難の連続だった。開幕スタメンは若手のトマ・ディディヨンに譲り、リーグ1第3節のカーン戦で先発の座を取り返してもチームは負け続け、リーグ戦5連敗。ようやく川島が正守護神になって3試合目の第6節アンジェ戦で今季初勝利を掴みとることができた。

 だが、連勝で浮上のきっかけをつかむどころか、メスは負けを重ねて第12節のリール戦終了時点で1勝11敗。昨年10月末には2015年から指揮を執っていたフィリップ・ヒンシュベルガー監督も解任された。

 川島はフレデリク・ハンツ監督が就任して以降も正守護神として起用されるが、マルセイユに6失点、パリ・サンジェルマンやリヨン相手に5失点を喫するなど、GKとしては屈辱的な大量失点も度々経験した。1月のモナコ戦ではレッドカードで一発退場の憂き目にも遭った。

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