川島永嗣、フランスで「リアルSGGK」を体現。35歳の成長止まらず、降格でも充実の1年に

2018年05月21日(Mon)15時00分配信

text by 舩木渉 photo Getty Images
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漫画のようなキャリア。フランスで「リアルSGGK」に

川島永嗣
大量失点を喫したものの、川島永嗣はPSGのような強豪にも勇敢に立ち向かった【写真:Getty Images】

 自慢の語学力にも磨きがかかった。そもそもヨーロッパ主要リーグで日本人GKが活躍しづらいのは、選手としての能力のみならず、英語をはじめとした言語能力の低さが理由になっている。もともと川島はその壁をクリアしてヨーロッパでのキャリアを築き上げてきたが、今季は語学力の高さを象徴する出来事があった。

 それは今年3月のこと。川島はフランスのテレビ局『Canal+』で放送されている『J+1』という番組にゲスト出演した。何がすごかったかといえば、番組の司会がフランス人コメディアンだったことだ。いわば「言葉の専門家」であるコメディアンのフランス語の言い回しなどを理解し、会話することでコミュニケーション能力の高さを証明した。

 メンタル面の強靭さも、改めて証明された。やはり最下位に沈む、残留争いをするといった強烈なプレッシャーは選手のパフォーマンスに影響を与える。プロとしての責任の重さは、我々見ている側からは計り知れないほど大きいはずだ。

 だが、川島はメスがどんな苦境に立たされようと全くブレなかった。むしろ尋常ではない緊張感の中で自らのパフォーマンスを高めていったのである。試合に出られない時期も、所属クラブで難しい状況に置かれていても、日本代表ではそれを微塵も感じさせないプレーを披露した。

 これまで日本人GKが欧州主要1部リーグでレギュラーとして活躍できるのは、漫画の中だけだと思っていた。川島は多くの人々が想像していた壁をぶち壊し、日本人GKへの評価も変える存在になっている。

 それは漫画『キャプテン翼』でドイツのハンブルガーSVや日本代表の守護神として勝負どころで数々のスーパーセーブを披露してチームを救ってきた「SGGK(スーパーグレートゴールキーパー)」こと、若林源三のようだ。

 川島は折れない心やブレないプロ意識、鍛え上げた肉体、磨き上げた技術で、フランスのトップレベルでも自らが通用することを証明してきた。日本人GKの常識を覆し続ける35歳のサムライは、フランス挑戦2年目で、まさに「リアルSGGK」を体現するプレーヤーとなった。

(文:舩木渉)

【了】

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