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日本代表 6年前

大島と柴崎、新たな中盤コンビに見る可能性。日本代表に確かな“ソリューション”を生み出すか

ついにロシアワールドカップに臨む23選手が決定した。しかし、30日に行われたガーナ戦は結果・内容ともに本大会へ不安ばかりが募る。一方で、大島僚太と柴崎岳が組んだ際の中盤は、現状を打開するための有効なプランではないだろうか。(取材・文:河治良幸)

text by 河治良幸 photo by Getty Images

クリエイティブなチャンスメークが可能に

大島僚太&柴崎岳
日本代表の大島僚太(左)と柴崎岳(右)【写真:Getty Images】

 日本代表の西野朗監督はガーナ戦の翌日となる31日、ロシアW杯に臨むメンバーを発表した。4年前のブラジルW杯を経験した選手たちが名を連ねる中、MFでは25歳の大島僚太と26歳の柴崎岳が初のW杯メンバー入りを果たしている。

 新システムの[3-4-2-1]にトライして多くの課題が出たガーナ戦。その中にあってボランチの大島僚太と柴崎岳がほぼ期待通りのパフォーマンスを見せたことは収穫だった。

 大島はスタメンで山口蛍と組んでいたが、後半14分から山口に代わり柴崎が入り。2人でボランチを組んだ。さらに柴崎と同時に投入された岡崎慎司が武藤嘉紀と2トップを形成する様な形になると、トップ下の香川真司の背後から正確に攻撃を組み立てた。

 この2人を同時に起用することで純粋に中盤のつなぎが安定することに加え、幅や変化も生み出せる。後半20分には柴崎のヒールパスを受けた大島が左足でミドルシュートを放つシーンがあった。

 相手のガーナが引いた時間帯ではあったが、2人が絡むことでクリエイティブなチャスメークが生まれることがパフォーマンスで示されたことは3バックだろうと4バックの中盤のどういう形だろうと、西野監督の起用法に影響してくるだろう。

 西野監督は大島が終盤に足をつりかけながらも90分プレーしたことについて西野監督は「攻撃的なところで大島は、今日の展開力とプレーメークに関して外せなかった。追いかけなければいけない中でのキープレーだった」と振り返る。

 少々分かりにくいので噛み砕くと、中盤から長短のパスで攻撃を組み立てるキーマンとして機能していたということだ。その大島は後半に組んだ柴崎とコンビについて「練習ではやってなかったと思います」と語るが、イメージは持っていた様だ。

「(その時間帯は)負けていた状況だったので、点を取りに行きたかったし、取りたかったですけど、取れなくて残念でした」

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