グループC

フランス◎、デンマーク◯、ペルー▲、オーストラリア×

　他に比べてアンバランスさが目立つのがグループCだ。フランス以外は予選でプレーオフまでもつれた末に突破してきた。FIFAランキングの差こそ小さいものの、実力差は数字以上に大きい。

　首位突破の最有力はフランスだろう。EURO2016で準優勝した2年前から、新たな若手たちの台頭もあって選手層は格段に厚みを増した今大会の優勝候補である。伝統的に大会初戦で苦しみがちなものの、今回はオーストラリアが最初の相手というのもアドバンテージになるかもしれない。

　そのオーストラリアは、ホンジュラスとの大陸間プレーオフを制してワールドカップ出場権を掴んだ直後にアンジェ・ポステコグルー監督が辞任し、ベルト・ファン・マルワイク監督は2月に就任したばかり。前任者が積み上げてきたものを一旦壊したところから、大きな上積みはなく苦戦が必至だ。

　最も読めないのが2位争い。デンマークとペルーはともに組織力に優れ、大崩れする姿はあまり想像できない。特にデンマークは予選で同組だったポーランドに4-0で勝利した実績があり、プレーオフで難敵アイルランドを下した。ペルーは2016年の南米王者チリを上回ってワールドカップへの挑戦権を勝ち取った。

　その2ヶ国は初戦で激突する。この一戦がグループ全体の流れを決めていくだろう。デンマークとペルーにとっては、初戦の結果がその後を大きく左右することになるかもしれない。