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代表 6年前

W杯開幕直前、グループリーグ展望。日本の決勝T進出はあるか、大混乱のスペインにも注目 【編集部フォーカス/ロシアW杯】

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

グループE

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ブラジル代表のネイマール【写真:Getty Images】

ブラジル◎、スイス〇、セルビア▲、コスタリカ×

 グループEはブラジルが首位通過するとみてよさそうだ。ロシアワールドカップ南米予選でも圧倒的な強さを誇ったセレソンは本大会前の親善試合でも勝利を積み上げるなど、大舞台へ向け着々と準備が進んでいる。チームの完成度もそうだが、特にブラジルは選手個々の状態が万全であるといえ、エースのネイマールが開幕前に調子を取り戻してきたことも、追い風となりそうだ。

 そのブラジルの対抗となるのはスイスだろうか。グラニト・ジャカやジェルダン・シャキリといった選手を揃える中盤は出場国の中でもトップクラスのものがある。実力ではやはりセレソンに劣ってしまうが、組織力でそこをカバーできれば、強豪撃破の道も開けてくるだろう。

 だが、スイスが注意すべきなのは決してブラジルだけではない。セルビアも侮れない相手である。こちらもネマニャ・マティッチやセルゲイ・ミリンコビッチ・サビッチら実力者を揃える本大会のダークホース候補。高身長の選手を多く揃えるため、セットプレーの強さはこのグループの中でトップに立つとみていいだろう。実力はスイスと並んでいるといっても過言ではない。ブラジルの首位通過が確実とみられている中で、この2チームが2位の座を争うこととなりそうだ。

 4年前は奇跡のベスト8進出を果たしたコスタリカ。今大会もその再現を狙うが、かなり厳しい状況に置かれていることは間違いない。選手の層が薄く、主力メンバーのうち1人でも欠くようなことがあれば、たちまちチームは崩壊してしまうだろう。今大会こそグループ最下位で終わってしまう可能性が非常に高くなっている。

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