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代表 6年前

日本代表、決勝トーナメント進出の可能性は何%? 前回大会は的中…独大学教授が分析【ロシアW杯】

 日本代表は19日、ロシアワールドカップ・グループリーグH組第1節においてコロンビアと対戦する。ポーランド、セネガルも加わるH組の中で、日本が勝ち抜く可能性は何%なのか? 統計的な分析でサッカーに関する様々な予測を続けるドルトムント工科大学のアンドレアス・グロル教授に聞いた。(取材・文:山下祐司)

text by 山下祐司 photo by Yuji Yamashita

人口知能、機械学習が組み込まれた予測法

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ドルトムント工科大学のアンドレアス・グロル教授【撮影:ドルトムント工科大学 ローランド・バイゲ】

 ロシアが5得点を挙げ勝利する、ホスト国にとって理想的な形で開幕を迎えたW杯。スペインはクリスティアーノ・ロナウドの活躍で引き分けに持ち込まれ、ドイツはメキシコの速攻に敗れる波乱。ブラジルはスイスと、メッシがPKを外したアルゼンチンはアイスランドと引き分けに終わり、フランスがVARで勝利を手に入れるなど初戦から熱い試合が繰り広げられている。日本対コロンビアも試合も目前だ。

 はたして優勝するのはどの国か。勝利予想では過去にはタコが、今回は予言ネコが脚光を浴びているが、人間もその頭脳を持って挑んでいる。

“ドルトムントの香川真司の大ファン”と質問に応えたのはデータサイエンスを専門とするドルトムント工科大学のアンドレアス・グロル教授。グロル教授は統計的な分析方法を使い、サッカーの試合で勝敗の鍵を握る要因を探したり、勝利チームを予測するための研究を続けるユニークな研究者だ。

 これまでにW杯や欧州選手権やブンデスリーガのデータを利用して研究を進め、より正確な勝利チーム予測法の開発にトライしてきた。

 W杯開幕直前の6月8日に、グロル教授とベルギー・ゲント大学のクリストフ・レイ教授、ミュンヘン工科大学のギュンター・シャウベルガー教授らからなる研究チームは、新たな方法をもとに導いたロシアW杯の“結果”を発表した。

 新たな予測法には、データからコンピューターが自ら”正解”を導きだせるようにプログラムされた人口知能、機械学習が組み込まれた。

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