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コロンビア人ファンが日本人女性に侮辱発言促す。英雄が自国民の愚行を謝罪【ロシアW杯】

text by 編集部 photo by Getty Images

コロンビア代表
コロンビア代表のサポーター【写真:Getty Images】

 去る19日に行われたロシアワールドカップのグループリーグ初戦、日本対コロンビアの試合では、結果だけでなくピッチ外での両国サポーターの心温まる交流もあった。

 しかし、一部の心ないファンの愚かな行動で、後味の悪さも残している。あるコロンビア人ファンの男性が、スペイン語を理解できない日本人女性に不適切な言葉を言わせる動画は大きな問題となった。

 その中で、コロンビア代表のユニフォームを纏った男性は2人の日本人女性に意味を説明しないまま「ジョ・ソイ・ペラ(私は売春婦)」などの侮辱的な意味を持つ言葉を言わせていた。

 これを受けてコロンビア外務省はツイッターで声明を発表し「コロンビアのトリコロールのユニフォームをまとう者は、ワールドカップにおいてコロンビア国民を代表し、リスペクトや善良な行動を示すべきです。我々は悪意ある行動を許しません。(動画を撮影した)彼らは我々の文化、言葉、民族を代表するものではありません」と撮影者を断罪した。

 また、それ以前には「2人の日本人女性に繰り返し敬意を欠いたメッセージを送ったファンの行動は、女性や他国の文化、言語、そして国を傷つけるだけでなく、言語の壁を利用して女性を虐待するものです。ロシアワールドカップに参加するすべての国は、開催国のルールを尊重しなければなりません。彼ら(ファン)の義務は、当局によって確立された決まりを遵守し、規則を破ればその後の結果に従うことです」と、自国のファンの不適切な行動を非難していた。

 コロンビア人ファンの愚行は全世界的に報道されることになり、同国のレジェンドもツイッターを通じて謝罪した。

 1990年代に元代表で伝説的な活躍を披露したFWのファウスティーノ・アスプリージャ氏は「世界中のすべての、特にすべての日本人の友人たちへ。彼ら(動画撮影者たち)はコロンビアを代表するような人々ではありません。我々はすべての文化に敬意を払います。私の謝罪を私の国のすべての人たちからの謝罪として受け取ってください。リスペクトと愛情をすべての人へ」と、コメントし自国民の恥ずべき行動を謝罪した。

 コロンビア人ファンの問題行動はこれだけにとどまらず、スタジアム内でFIFAとロシア当局によって禁じられている飲酒行為に及んだ者もいた。彼らはプラスチック製の双眼鏡にアルコールを入れて会場に持ち込み、スタンドでそれを飲む動画がSNS上に拡散したことで明るみになった。

 なお、コロンビア『シティ・ペーパー・ボゴタ』によれば、スタジアム内で飲酒した3人のうちの1人は同国企業アビアンカ航空の従業員であることが判明し、同社によって「社の原則と価値に反するすべての行為」に及んだとして解雇されたとのこと。

 日本人女性ファンに侮辱的発言を促したファンについては、ロシアに赴いているコロンビア警察当局によってスタジアムへの入場に必要な「FAN ID」を没収され、試合観戦を禁じられたという。

【了】

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