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称賛されるべきセネガル人主審の的確な試合裁き。日本対ベルギーの激闘を完璧に吹ききる【ロシアW杯】

text by 編集部 photo by Getty Images

マラン・ディえでぃう
セネガル人のマラン・ディエディウ主審は日本対ベルギーの死闘で見事なレフェリングを披露した【写真:Getty Images】

【日本 2-3 ベルギー ロシアワールドカップ決勝トーナメント1回戦】

 日本代表は現地時間2日、ロシアワールドカップの決勝トーナメント1回戦でベルギー代表と対戦し2-3で敗れた。

 この一戦で主審を担当したのはセネガル人のマラン・ディエディウ氏だった。彼を筆頭にした審判団は極めてフェアなレフェリングを披露し、後半アディショナルタイムの最後の最後までもつれた激闘に花を添えた。

 もともと「セネガル人」が「日本代表」の試合の審判を担当することに、疑問の声も上がっていた。というのもセネガル代表と日本代表はグループHで同居し、前者は3位で敗退、後者は2位で決勝トーナメント進出と明暗が分かれていたからである。

 さらに言えば、世界中で議論の対象になった日本のグループリーグ第3戦・ポーランド戦終盤のゴールを目指さない「ボール回し」によって、セネガルが敗退に追い込まれたとも言える状況。コロンビアに0-1で敗れながら、最後まで同点を目指して奮闘した末に日本と勝ち点や得失点差など諸条件で並び、イエローカードの枚数などから計算される「フェアプレーポイント」の差で涙を呑んだのがディエディウ氏の母国だった。

 そういった母国代表チームと日本の関係を考えると、感情的になってベルギー戦で日本に不利なレフェリングをしても不自然ではなかった。だが、ディエディウ氏は一切不公平な笛を吹くことなく、誰からも判定に文句の出ない形で、主審の存在感を白熱するゲームから完全に消すほどの完璧なレフェリングを披露して見せた。

 試合終了のホイッスルが鳴る瞬間まで戦い抜いた選手たちだけでなく、主審のディエディウ氏の貢献にも惜しみない賛辞が送られるべきだろう。今大会でこれまでに担当したコスタリカ対セルビア、ウルグアイ対ロシアと同様に、45歳のベテランレフェリーは完璧な仕事を成し遂げた。

【了】

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