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日本代表 6年前

日本代表新監督、最有力候補・森保一氏に拭えない不安。最高の適任者はJリーグにいる【宮澤ミシェルの独り言】

 日本代表選出経験も持つ元Jリーガーで、現役引退後は解説者として活躍中の宮澤ミシェル氏の連載企画。第14回は、日本代表の新監督について。最有力候補とされる森保一氏の手腕に間違いはないが、不安な点もあるという。(語り手:宮澤ミシェル)

シリーズ:編集部フォーカス text by 青木務 photo by Junichi Ebisawa , Getty Images

ロシアW杯での日本のサッカーは、どの相手からも得点を取れるが失点もする

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宮澤ミシェル氏が日本代表の新監督候補について語った【写真:海老沢純一】

 日本代表の新監督人事が話題になっているけど、まずはロシアワールドカップでの日本の戦いを少し振り返りたい。決勝トーナメントに進出し、最終的に大会3位になるベルギーから2点を先行した。日本はああいうサッカーをやると、どこの国からも得点を取れそうな気がする。あのコンビネーションとあの崩しなら、例えばドイツ相手にも取れるんじゃないか。

 一方で、どこの国からも失点はするとも思った。そこが日本のハンデだよ。速さはあっても強くない、でかくない。それをどうするかだよね。自分たちがボールを持って、最初に点を取る。勝負を長引かせてどうやって仕上げるか。簡単にボールを与えてしまうと、なかなか難しい。日本はよく走るし、謙虚に頑張ってプレーする。でも、高さでの勝負になったら「弱いな」と相手にバレて、それでねじ伏せられる。

 ベルギー戦も2-0で勝っていたけど、長身選手を投入してきた相手の高さにやられた。体格的なハンデがある以上、そこを突く駒が対戦相手にあれば日本は不利な戦いを強いられる。ベルギーには途中から出てきたフェライニにやられたけど、「追いつかれるのも仕方ない」というマインドにはなるね。

 とはいえ、日本がいい試合をしたのは確かだし、だからこそ今後が大事になる。

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