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Jリーグ 6年前

広島、4ゴール完勝の理由。『量』ではなく『質』で圧倒、試合を決めた“あの時間”の強かさ

text by 青木務 photo by Getty Images

取り戻したサイクルと次に繋がる反省点

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城福浩監督【写真:Getty Images】

 シュートは「ちょっと力んだ」と言う川辺も、10数分の出場だったが持ち味を見せている。指揮官からの控え組への要求については「常にもっとやらなきゃいけないという気持ちでやっている。今日は個人としては得点に繋がらなかったけど、徐々に近づいてきているので、そういうのは続けていきたい」と述べた。現在はベンチスタートが続いているが、主力と同等以上のパフォーマンスを継続して発揮することがチームへの貢献になると理解している。

 この日、広島は前半戦で示した強者としての姿を再び見せつけた。「(先発した選手が)やりきって、次の選手に繋いで、繋がれた選手が出し切る。このサイクルをもう一度取り戻したかった」とは指揮官の言葉だが、ピッチに立った全員が広島らしさを体現した。

 終盤に1点を返されたことも、先を見据えればポジティブに作用するかもしれない。城福監督は「1点を失っちゃいけない。このチームはそういう終わり方をしてはいけない。それはみんなわかっていますし、最後に点を取られた悔しさを次の試合に生かしたい」と振り返る。短い期間で反省点を修正し、力に変えられることは今節の勝利で証明しており、最後に失点したことでチームは満足せず次戦に備えられるだろう。

(取材・文:青木務)

【了】

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