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日本代表 6年前

森保J、岩崎悠人の突進力が逆風を追い風に変えるか。パキスタン戦で「全員戦力」の証明を

text by 舩木渉 photo by Getty Images

パキスタン戦は「全員戦力」を証明する試合に

 森保監督も「ピッチ状態を考えて、できることで次の試合につながることを考えてやりました」と説明。ネパール戦前日は別の会場で練習だったが、そこでも“アジアの洗礼”を受け、現時点でチーム全員が揃って戦術の確認をする時間が十分にとれていない。夜間照明の明るさが十分ではなく、ボールが見えづらいことでフィジカル中心のメニューに切り替えざるをえなかったという。

 だが、アジア大会そのものも、U-21日本代表にも、時間的な猶予は残されていない。次の試合はすぐにやってきてしまう。グループリーグ突破がかかった第2戦のパキスタン戦は、もう16日、つまり今日行われる。

 パキスタンは初戦でベトナムに0-3で敗れた。スコア以上に実力差が見られ、29本ものシュートを雨あられのごとく浴びた。それでもネパールのように組織的に日本対策を講じられれば、侮れない相手にになる。決して簡単に勝てる相手ではない。

 過密日程ということもあり、ネパール戦から大幅なメンバー変更も必要になるだろう。森保監督も「メディカルともコンディションのところを相談しながら。選手の状態を見ながら決めていきたい」と語り、「フィールドプレーヤー18人、GK2人、全員戦力」とチームの20人に同等のチャンスがあることを強調していた。

 もちろんネパール戦をベンチから見守った選手たちは虎視眈々と、その胸に野心を秘めてアピールの機会を窺っている。シュート22本を放ってわずか1得点に終わった初戦のモヤモヤ感を払拭するため、特にアタッカー陣には奮起が求められるところだ。

 最終盤に交代出場した岩崎は、ベンチやウォーミングアップエリアから試合を見ていて「ボールを持ちながら、なかなかシュートチャンスができなかったり、最後のところが合わなかったり、先制点は早い時間帯に取ったんですけど、その後苦しい時間が多かった」と感じたと話す。

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