「日本一いじられる監督」森保流マネジメントの極意。広島時代の教え子が感じる継続と変化

U-21日本代表の森保一監督は、アジア競技大会に参戦中の23日に50歳の誕生日を迎えた。そして24日には決勝トーナメント1回戦でマレーシアと対戦する。負けたら終わりの大一番に向けて必要なこととは。森保流の指導法から勝つための方策を探る。(取材・文:舩木渉【インドネシア】)

2018年08月24日(Fri)14時03分配信

text by 舩木渉 photo Wataru Funaki
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森保監督、50歳の誕生日は盛大に

U-21日本代表
最後に正面からバケツで水をかけたオビ・パウエル・オビンナは「今日なら許されると思って(笑)」【写真:舩木渉】

 アジア競技大会の決勝トーナメント1回戦、マレーシア戦を翌日に控えた23日、U-21日本代表の森保一監督が50歳の誕生日を迎えた。

 午後に行われた練習後には、U-20女子ワールドカップで決勝進出を果たしたヤングなでしこの面々に応援の集合写真を撮影し、その流れで報道陣から森保監督に誕生日祝いの花束が手渡された。後ろでは選手たちが静かに氷水入りのバケツやミネラルウォーターのボトルをスタンバイ。合図とともに大量の水が「視野が狭かったので背後を取られました(笑)」という指揮官の頭上から降り注いだ。

 最後は全員が笑顔になり、大一番に向けてチームの雰囲気は良好。グループリーグ終了後からの中4日で疲労も十分に取れた上、今大会に入って初めてしっかりと戦術の確認をする時間もとることができ、万全の準備でマレーシア戦に挑む。

 森保監督は練習後、「一緒に戦う仲間と、自分の50歳の誕生日を迎えることができてすごく幸せです」という感謝とともに「Jリーグで監督をやっている時も、『日本一いじられる監督』だと思っていたので、選手がいろいろな部分をさらけ出して自分にぶつかってきてくれたら、うれしいところです」と笑顔で喜びを述べた。

 サンフレッチェ広島を3度のJリーグ優勝に導いた森保監督のチーム作りで印象的なのは、指導が決して一方通行ではないということだ。今大会でU-21日本代表のキャプテンを務める三好康児も「それぞれの選手の言っていることは聞いてくれますし、逆に意見はないかと求めてもらうこともあるので、本当にチームを全員で作っていこうという思いは監督から伝わってきます」と語っていた。

 これにはもちろん指揮官なりの意図がある。ただ指示を出して「言われたことをやる」だけになるのではなく、選手たちがピッチ上で「いま何をすべきか」を自発的に考え、実行していくこと、そしてそれによる自立や成長を望んでいるはずだ。

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