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日本代表 6年前

日本代表が短期間で『らしさ』を発揮できた理由。“限界”突破へ、森保Jが持つべきアイデア【西部の目】

シリーズ:西部の目 text by 西部謙司 photo by Getty Images

ソリッドな4-4-2

 急造とは思えないほど守備は安定していた。コスタリカは疲れていて早めに交代策を打たなければならず、そこは差し引かなければならないが、ゾーンのコンパクトな4-4-2は機能していた。ポジショニングもアプローチもきちんとしていた。前半は青山と遠藤の距離感がやや不安定にみえたが、後半には修正されている。青山の配球力、遠藤のボール奪取力でバランスも悪くない。4バックのラインコントロールも緻密にやろうとしていた。

 堂安の守備は安定していて、中島は何度か入れ替わられそうにはなっていたが、サイドもいちおう破綻なく守れている。原口、乾のようなプレスバックの威力はないものの、定石どおりの守り方で相手のミスを誘発していた。

 この試合の先発メンバーならば、4-4-2のほうが3-4-2-1よりフィットすると思う。森保監督の十八番である3-4-2-1に固執しなかったのは賢明だった。

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