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日本代表 6年前

日本代表、パナマ戦で露見した課題とは? 森保J発足2戦目、快勝も攻守にバラつき【西部の目】

日本代表は12日、キリンチャレンジカップ2018でパナマ代表と対戦し3-0で勝利した。結果としては快勝だった。だが代表経験の浅い選手も多く、彼らは「安定」という意味ではベテランに劣る。また、ボールを奪うべき状況で取りきれないシーンも散見。日本らしいプレーもあったが、すべてにおいて満足できるゲームではなかった。(文:西部謙司)

シリーズ:西部の目 text by 西部謙司 photo by Getty Images

バラつきのあったゲーム

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日本代表はパナマ代表に3-0で勝利した【写真:Getty Images】

【日本 3-0 パナマ】

 スコアは3-0の快勝だが、内容はバラつきのある試合だった。良いところも悪いところもあった。

 初戦の中島、堂安ではなく、パナマ戦の先発は右に伊東、左に原口。攻撃の迫力が初戦ほどでなかったのは中島、堂安のドリブルがなかったせいだろう。個でスイッチを入れられないかわりに、ペナルティーエリア内のハーフスペースへつなぐパスワークによる攻め込みを狙っていたのだが、そこまで入った時点でパナマのDFに閉じられてしまい、なかなかフィニッシュまで行けない展開が続いていた。

 とはいえ、前半には室屋のパスをハーフスペースで受けた南野がフリックして原口につないだシーン、ハーフスペースへ出た大迫から伊東を経由して南野のシュートなどチャンスも作れている。だから全くダメというわけではない。

 ただ、パナマに防がれただけでなく、タイミングを逸して不発に終わったケースを含めると、機能していたかどうかは微妙なところである。ハーフスペース攻略に関してはバラつきがあった。

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