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アジア 6年前

今すぐJリーグに呼ぶべきアジアの新星は誰か? 各国に精通する記者が若手有望株を厳選【編集部フォーカス】

シリーズ:編集部フォーカス text by 宇佐美淳 photo by Getty Images

東京・成立学園で高校サッカーも経験

コナー・オトゥール
ブリスベン・ロアに所属するコナー・オトゥール【写真:Getty Images】

DF:コナー・オトゥール(オーストラリア/ブリスベン・ロア)

 日本人の母とアイルランド人の父の間にオーストラリア・シドニーで育った21歳。昨季デビューしたAリーグのブリスベン・ロアでは、シーズン途中で左サイドバックへ。チャンスを掴み、薄いDFの選手層もあって慣れないCBでプレーする機会もあったが、最終的に公式戦で15試合に出場した飛躍のシーズンとなった。

 さらなる成長を期して臨む今季は、1年契約を更新して、定位置を奪ってのコンスタントな出場を当然、狙っている。オーストラリアでのプロ初年度で、当たりの強さなどフィジカル面の強化が進み、元々の日本仕込みの攻守に労を厭わないプレースタイルにさらに磨きが掛かれば、昨季以上の成績を残すのは間違いない。

 東京・成立学園で高校サッカーも経験しているオトゥールは日本国籍保持者。日本のフットボール文化を身をもって知っているので、新たな環境に馴染むのにさほど時間は必要あるまい。現時点では、外国人枠に関係なく獲得ができるという大きなメリットがあるが、本人は、2020年に向けての豪州五輪代表入りを最大の目標としている。

 それでも、日本語が充分話せて、コミュニケーション面の問題が無いとなれば、獲得のハードルは一気に下がるに違いない。彼が近い将来、Jリーグのどこかでプレーしていても、まったく驚かないし、むしろそうあるべきだと思う。

(文:植松久隆)

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