後世に語り継ぐべき伝説の5チーム。ロナウジーニョにメッシに香川…00年代後半を彩ったクラブ 【編集部フォーカス】

サッカーの長い歴史の中で、後世に語り継ぐべきチームがある。その後の戦術に大きな影響を与えたクラブや、金字塔とも呼べる成績を収めたクラブ…。今回は2000年代後半を彩った5チームを紹介する。

2018年11月14日(Wed)10時00分配信

シリーズ:編集部フォーカス
text by 編集部 photo Getty Images
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バルセロナ(05/06シーズン)

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バルセロナ(05/06シーズン)のフォーメーションや成績など【写真:Getty Images】

バルセロナ(スペイン/リーガ・エスパニョーラ)
05/06シーズン成績
・ リーグ戦:1位(勝ち点82/25勝7分6敗)
・ カップ戦:ベスト8
・ CL:優勝
監督:フランク・ライカールト(オランダ/当時43歳)
スタイル:ポゼッション

05/06チャンピオンズリーグ決勝(対アーセナル)先発メンバー
GK:ビクトル・バルデス
DF:ジョバンニ・ファン・ブロンクホルスト、カルレス・プジョル、ラファエル・マルケス、オレゲール
MF:エジミウソン、マルク・ファン・ボメル、デコ
FW:ロナウジーニョ、リュドヴィク・ジュリ、サミュエル・エトー

 その姿は、まるでピアノ・コンチェルト(協奏曲)だった。

 指揮者によって完璧に統率されたオーケストラの上で、自由に美しく旋律を奏でるソリスト。重厚でありながらも軽やかな音楽は、いつの時代も人々の心を掴んで離さない。

 フランク・ライカールトに率いられたバルセロナは、まさにそれだった。GKのビクトル・バルデスからセンターFWのサミュエル・エトーまで全員が明確な役割を持ち、完璧に機能する中で、左サイドに位置するロナウジーニョだけは自由を与えられ、常に美しいステップを刻み続けていた。

 今では世界トップクラブとして揺るぎない地位にあるバルセロナだが、200年代前半は決してそうではなかった。故ヨハン・クライフ氏によって作り上げられた哲学は徐々に失われ、02/03シーズンには一時は降格圏間近という位置まで順位を下げるなど、今では考えられないほどの混乱を見せていた。

 そんな不甲斐ないシーズンを終え、翌03/04シーズンから就任したライカールト監督は、同時に獲得したロナウジーニョの力を最大限に発揮できるスタイルを作り上げ、サッカーというスポーツで協奏曲を奏でた。

 ロナウジーニョが世界ナンバーワンだった時代は、リオネル・メッシの登場によって長くは続かなかったが、誰よりもサッカーを楽しみ、数多くの超絶プレーを見せた姿は多くの人々の記憶に残っている。

 このチームの成功こそが今なお続くバルセロナという崇高なクラブのスタートと言えるだろう。この時代のバルセロナは、圧倒的な支配率を記録するようなチームではなかったが、美しさという点ではのちのグアルディオラ時代以上のものを見せてくれていた。

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