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日本代表 5年前

アジア杯、香川&乾の招集もありか…。日本代表最大の武器が最も懸念すべき課題に【西部の目】

日本代表は16日、ベネズエラ代表と対戦して1-1の引き分けに終わった。森保一監督体制発足後、3連勝と結果を残すチームの中で最も注目を集めていたのがアタッカー陣だが、堅守のベネズエラには封じられ、交代後は決定機を作れなかった。アジアカップに向けて課題の見えた一戦となった。(文:西部謙司)

シリーズ:西部の目 text by 西部謙司 photo by Getty Images

アンカー脇を狙う

 日本の4-2-3-1に対して、ベネズエラは4-1-4-1でマッチアップを噛み合わせてきた。球際の寄せは速く、デュエルも強い。技術も高く、日本は簡単にボールを奪えない。ここまでの4戦では最も強い相手だったと思う。

 大迫勇也、中島翔哉、南野拓実、堂安律の前線4人のうち、誰かがアンカーの脇に入って縦パスを引き出してチャンスを作っていく。アンカー脇はベネズエラの泣き所だったので、ここを執拗に狙っていく判断は良かった。大迫から中島へスルーパスが通ってGKと1対1になったチャンスは決めたかったが、FKから酒井宏樹がボレーシュートを決めて1-0で折り返す。

 ただ、ベネズエラにも惜しいチャンスがあり展開はほぼ互角だった。

 中島、南野、堂安にはファウル覚悟で止めるベネズエラ。彼らのドリブルが封じられると攻め手がなくなる。サイドバックの酒井宏樹と佐々木翔がオーバーラップする形が少なかった。

 前線の4人の誰かが前向きに仕掛けられる状況になれば、ボールホルダーを追い越して裏へ抜ける形が有効だったが、ベネズエラの守備の堅さもあって2点目をとれず。

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