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最後まで目が離せない激戦J1。最終節もACLと残留懸けて“直接対決”

text by 編集部 photo by Getty Images for DAZN

Jリーグ
最終節まで混戦続くJ1【写真:Getty Images for DAZN】

 明治安田生命J1リーグ第33節の9試合が24日に各地で開催された。優勝チームやJ2自動降格チームはすでに決定したが、来季AFCチャンピオンズリーグ(ACL)出場と残留プレーオフ回避に向けた接戦は最終節にまでもつれ込んだ。

 首位の川崎フロンターレは前節の時点で2試合を残しての優勝を決定。17位以下が確定したV・ファーレン長崎は、先週末に行われたJ2最終節の結果により降格が決まった。さらに第33節を終え、17位の柏レイソルも自動降格が決定している。

 下位2チームは決定したが、J2との入れ替え戦に出場する16位の回避に向けた争いは大接戦が続いている。勝ち点37で並んでいた14位の湘南ベルマーレ、15位のサガン鳥栖、16位の名古屋グランパスはいずれも第33節の試合に勝利を収め、勝ち点40で並んで最終節へ。今節の試合に敗れたジュビロ磐田と横浜F・マリノスもその3チームとわずか1ポイント差となり、残留を決めることができなかった。混戦を抜け出して残留を決定できたのはヴィッセル神戸だけだ。

 12月1日の最終節では、名古屋と湘南が直接対決。敗れたチームはプレーオフに回る可能性が高い一戦となる。ただし、鳥栖が鹿島アントラーズに敗れた場合、得失点差で名古屋対湘南戦の敗者を下回る可能性もある。

 横浜FMまたは磐田が16位に転落するのは、名古屋対湘南が引き分けに終わった上で、鳥栖が引き分け以上だった場合のみ。ただし得失点差と総得点で他4チームを大きく上回る横浜FMは、少なくとも7点差で大敗しない限りプレーオフに回ることはない。

 一方、来季ACL出場に向けた上位争いも最終節までもつれた。今節の結果によりFC東京、浦和レッズ、清水エスパルスは脱落。サンフレッチェ広島、鹿島、北海道コンサドーレ札幌の4位以内が確定したが、3チームのうちいずれかは3位以内を逃すことになる。

 勝ち点は広島が56、鹿島が55、札幌が54。最終節は鹿島が鳥栖をホームに迎える一方で、札幌と広島は札幌のホームでACL出場を懸けて激突する。

 札幌対広島戦に勝ったチームは3位以内が確定。広島は引き分けでも3位以内が決まる。得失点差・総得点の関係で、鹿島も引き分けなら3位以内がほぼ確実。札幌は事実上勝たなければ3位以内に浮上することはできない。

 だが、4位となったチームにもACL出場の可能性は残る。天皇杯で準決勝にまで勝ち進んでいる鹿島は、優勝すればACL出場権を獲得。鹿島がJ1で3位以内に入って天皇杯で優勝した場合には4位チームに出場権が回ってくる。

【了】

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