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Jリーグ 5年前

柏レイソル、必然だったJ2降格。“今季ベストゲーム”で際立つ、それまでの迷走と混乱

text by 青木務 photo by Getty Images

今季3人目の監督が行ったこと

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大黒柱の大谷秀和【写真:Getty Images】

 第31節・川崎F戦では3バックで臨むも、意図が不明確のまま蹂躙され0-3。翌節の鹿島戦では一時は逆転に成功したが、セットプレーの守備を成す術なく破られて敗戦。順位はずっと低迷していた。それでも自力で残留できるチャンスはあったが、この2敗で他力を信じるしかなくなった。八方ふさがりの状況で今季2度目の監督交代が行われ、岩瀬監督がチームを立て直したが、レイソルは3度目のJ2降格となった。

「まず、監督が2回代わるというのもあまりないですし、サッカーも大きく変わりましたし、その中でチームが迷いながらプレーする状況が多かったのは、チームとして戦えていなかったのかなと思います」

 C大阪戦後、大黒柱の大谷秀和が語ったようにチームは迷いながらシーズンを過ごしていた。ヤンマースタジアム長居では前節までの不振が嘘のような躍動を見せており、だからこそ、それまでの迷走ぶりもより鮮明になった。また、右サイドバックの小池龍太はこう話す。

「自分たちがやりたいこと、やらなきゃいけないこと、やってはいけないこと、全て整理して中断期間でトレーニングしてきた。健さんの下で選手全員が共通理解を持ってやろうということは、本当にこのゲームで出たと思いますし、今日の試合で言えばやりたいことができたし、思うような結果が出たなと思います」

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