柏レイソル、必然だったJ2降格。“今季ベストゲーム”で際立つ、それまでの迷走と混乱

2018年11月26日(Mon)11時07分配信

text by 青木務 photo Getty Images
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2チーム分作ったものの・・・不安定なまま最初の監督交代

 昨季は夏場にかけて8連勝を記録するなど4位でフィニッシュ。今季はJ1での活躍はもちろん、AFCチャンピオンズリーグ制覇も視野に入れていた。実際、補強も積極的だった。江坂任、瀬川祐輔、小泉慶らを獲得。躍進したチームは現状に胡坐をかくことなく上を目指そうとした。

 足りないものを補い、強みをさらに伸ばす。顔ぶれが変わったことで競争も引き続き行われる。その中で複数のタイトル獲得を目指す。レイソルはチームを2つ作れる、と言っていい陣容を整えた。

 ただし、人を増やしてもチーム力アップに直結しないことを、レイソルは痛感することになる。開幕から不安定な戦いが続き、思うように白星を重ねられない。先制しながら勝利で終われず、ビハインドも盛り返せない。過密日程のなか、下平隆宏監督(当時)は新戦力をチームに組み込もうとしたが、順調なスタートは切れなかった。

 連勝がないことでチームは勢いに乗れず、逆に痛い連敗を喫した。特に5月は苦しかった。第13節・ジュビロ磐田戦、第14節・川崎フロンターレ戦は前半のうちに先制に成功しながら、いずれも後半終了間際に逆転ゴールを許している。失点の仕方も悪く、どちらもクロスボールをねじ込まれたもの。今季のレイソルはとにかく横からのボールを苦手とした。安易にクロスを上げられ、ボックス内ではマークを外され、そもそも中の人数も足りていないことも日常茶飯事だった。

 そして、川崎F戦後に下平監督が解任となった。ロシアワールドカップによる中断期間前最後の一戦、名古屋グランパス戦を残しての監督交代だった。

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