「札幌は都倉の“アホさ加減”がいいね!」。J1総括、優勝争いの分かれ目はロシアW杯?【宮澤ミシェルの独り言】

2018年12月06日(Thu)11時40分配信

シリーズ:宮澤ミシェルの独り言
text by 青木務 photo Getty Images
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名古屋のジョーはなぜ得点王になれたのか

 ニカノールの練習ってあまり面白くなかったんだ。ずっとゲームをやっておけと言うわけ。小さいボールで遊びのような感じの。ニカノールはそれを真面目に眺めているんだよ。多分、そこで選手一人ひとりを観察していたんだと思う。そういうアプローチ。すると、岩本輝雄とか、名良橋(晃)、名塚(善寛)とみんな上手くなっていくんだよね。

 ギスギスしたゲームじゃなくて、ちょっとだけ余裕があるからどの選手も自分を出し始める。そうすると選手の潜在的なものが見えたりする。だから、ニカノールはそういうものを見るために、あのゲームをやらせたんだと思う。多分ミシャも同じで、色々な練習の中でこの選手には何ができるのかというのを見てきたんじゃないかな。

 最後に、得点王を獲得した名古屋グランパスのジョーにも触れたい。彼は自分の空間を作るのが上手い。ディフェンスが届かないところにボールを置けるし、派手じゃないけど確実に決める。

 右足、左足、ヘディングと満遍なく打てて起点の作り方も上手い。中央にどかんと構えて、あまりサイドには流れない。ああいうのはディフェンスからしたら嫌なんだ。ど真ん中でプレーするということは、ディフェンスもそこにいるから潰しにいける。それでも潰せなくて仕事をされるから嫌なんだよね。そういう強さがジョーにはある。

 名古屋は残留争いをしたチームだけど、その中でもしっかりジョーは仕事をした。これは称賛すべきことだと思うよ。

▽語り手:宮澤ミシェル
1963年7月14日、千葉県出身。Jリーグ黎明期をプレーヤーとして戦い、94年には日本代表に選出された経験を持つ。現役引退後は解説者の道を歩み、日本が出場した過去5大会のワールドカップを現地で解説している。様々なメディアで活躍。出演番組にはNHK『Jリーグ中継』『Jリーグタイム』、WOWOW『スペインサッカー リーガ・エスパニョーラ』『リーガダイジェスト!』などがある。

【了】

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