鹿島、チーム力が生んだ安定感は流石のA判定。神様も帰還、常勝軍団が遂げた初のアジア制覇【2018年Jリーグ通信簿】

今シーズンのJ1リーグも全日程が終了した。この1年を振り返り、各クラブはどのようなシーズンを過ごしたのだろうか。今回は、クラブ史上初のアジア制覇を達成した鹿島アントラーズの今季を振り返る。

2018年12月20日(Thu)10時40分配信

シリーズ:2018年Jリーグ通信簿
text by 編集部 photo Getty Images
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過密日程で手にした新たなタイトル

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鹿島アントラーズ【写真:Getty Images】

 大型補強を敢行した昨季は2位に甘んじた鹿島アントラーズ。今季はアジアチャンピオンズリーグ(ACL)制覇も視野に入れて臨んだ。リーグ戦は開幕3試合を1勝1分1敗とスタートダッシュに失敗。第6節・湘南ベルマーレ戦、第7節・FC東京戦と2連敗を喫することもあった。それでも連敗はこの時のみで、以降は安定して勝ち点を積み重ねていった。

 夏場からシーズン最終盤にかけては2度の3連勝があり、調子をさらに上げていった。リーグ優勝こそ逃がしたが、3位でフィニッシュ。来季のACL出場権を獲得している。

 これまで多くのタイトルを掴んできた常勝軍団だが、まだ頂点を経験していない大会があった。それがACLだ。今季はしぶとくポイントを稼いでグループリーグを突破。決勝トーナメントでも力強い戦いを見せ、ついに決勝進出を果たす。ペルセポリスとのファイナルでは、ホームで行われた1stレグで2-0と先勝。アウェイでの2ndレグもしっかりとまとめ、念願の初優勝を遂げた。

 選手個々の成長でチームはさらに逞しくなった。金崎夢生がシーズン途中にサガン鳥栖へ移籍。得点源を一人失ったものの、鈴木優磨が貫禄のプレーを披露している。リーグ戦11ゴールはチームトップであり、彼がネットを揺らすことでスタジアムのボルテージも上がった。怪我で辞退となってしまったが、日本代表にも初選出。今後の飛躍が期待される選手だ。

 また19歳の安部裕葵は今季のベストヤングプレーヤー賞を受賞。そのプレーぶりは若手のそれではない。安西幸輝や犬飼智也も常勝軍団の一員としてチームに貢献しており、将来にも期待が持てる集団になっていると言える。

 もちろん小笠原満男、曽ヶ端準といった重鎮の存在も忘れてはならない。出場機会が減少した彼らだが、チームに与える好影響は今季も大きかったはずだ。そして、神様ジーコの帰還で選手たちの目の色もさらに変わっただろう。主力だけでなく、全員が役割を全うしたシーズンだった。

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