浦和、今季はおおむね高評価の出来。オリヴェイラ監督がもたらした天皇杯優勝という財産【2018年Jリーグ通信簿】

今シーズンのJ1リーグも全日程が終了した。この1年を振り返り、各クラブはどのようなシーズンを過ごしたのだろうか。今回は、天皇杯優勝を果たした浦和レッズの今季を振り返る。

2018年12月25日(Tue)10時20分配信

シリーズ:2018年Jリーグ通信簿
text by 編集部 photo Getty Images
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新シーズンのスタートダッシュは失敗も…

浦和レッズ
天皇杯優勝を果たした浦和レッズ【写真:Getty Images】

 天皇杯優勝で来季のAFCチャンピオンズリーグ出場権を獲得した浦和レッズ。そんな同クラブの2018シーズンだが、何もかもが順調ではなかった。

 リーグ開幕から5試合で勝ち星なし。さらにクラブは4月頭という早い段階で、それまでチームを率いていた堀孝史監督を解任することを発表したのだ。成績不振、監督の解任。浦和のスタートダッシュは最悪だった。

 その後、大槻毅(現ヘッドコーチ)が暫定監督に就任し、チームは3連勝を果たすなど復調の兆しを見せ始めた。そして、第8節の対清水エスパルス戦からわずか4日後の4月19日、浦和はクラブの運命を大きく変える決断を下す。

 オズワルド・オリヴェイラ監督の就任。鹿島アントラーズで数々のタイトルを手にしてきた名将が、Jリーグへ帰ってきたのだ。

 しかし、オリヴェイラ監督就任から3試合は勝ち星がなかった。さらに、いずれの試合も得点を挙げることができていないなど、苦しい状況を打破することができなかったのだ。

 それでも、オリヴェイラ監督の手腕は就任から約1ヶ月後の5月中旬から本領を発揮することになる。第14節のサガン鳥栖戦を0-0で終えると、以降7試合負けなしとし、さらにいずれの7試合は複数失点なしで乗り切っている。

 ミハイロ・ペトロヴィッチ前監督の下で築き上げた3-4-2-1というフォーメーションはそのままに、それまでの攻撃的なスタイルから一転、ブラジル人指揮官は守備的なスタイルへシフトチェンジ。その成果が表れたのだ。

 遠藤航はロシアワールドカップ終了後にベルギーへ旅立ったが、シーズン開幕前に加入した岩波拓也が見事にその穴を埋めてみせた。さらに、橋岡大樹や柴戸海といった若い選手も頭角を現しており、チームとして、調子は明らかに上がっていたのだ。

 ただ、リーグ戦も終盤に突入し、浦和は目標を天皇杯優勝に定めた。それは、リーグ戦優勝はおろか、ACL自動出場権獲得圏内である3位に入り込むのが非現実的となっていたからである。だからこそ、アジアの頂点を決める大会に強い思い入れがあったオリヴェイラ監督は、優勝すれば同大会に出場できる天皇杯に視線を向けたのだ。

 そして、チームは天皇杯決勝にたどり着いた。開催地は埼玉スタジアム2002。本拠地でのファイナルで、浦和はサポーターの大声援を受け奮闘し、宇賀神友弥のスーパーボレーを守り切り、見事天皇杯優勝を飾ったのだ。

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