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アジア 5年前

韓国代表、後味悪いアジアカップ8強進出。ソン・フンミンよりも重要だった大黒柱とは?

韓国代表は22日にAFCアジアカップの決勝トーナメント1回戦でバーレーン代表と対戦し、延長戦の末に勝利を収めた。なぜこれほどまでに苦戦してしまったのか。そこで浮かび上がってきたのは、負傷離脱が決まってしまった大黒柱の存在感の大きさだった。(文:キム・ドンヒョン)

text by キム・ドンヒョン photo by Getty Images

バーレーンにまさかの大苦戦

ソン・フンミン
ソン・フンミン(左)らはゴール後に戦線離脱が決まったキ・ソンヨンのユニフォームを掲げた【写真:Getty Images】

 トーナメントでは結果が全てだ。内容云々と言っている時間はそれこそ無駄なのかもしれない。韓国代表は望んでいた結果を手にした。だが、後味は決して良くない。

 韓国は22日にUAE・ドバイで行われたバーレーンとのAFCアジアカップ2019決勝トーナメント1回戦で延長戦の末、準々決勝への切符を勝ち取った。

 前半のムードは決して悪くなかった。開始早々、相手のミドルシュートに度肝を抜かれる場面もあったが、それ以降はサイドが活性化。決定機は作れないものの、ボールポゼッション率で80%を示すほど圧倒した。

 前半終了間際には貴重な先制点が生まれた。ファン・ヒチャンの得点である。今大会、幾度なくチャンスを無駄にしてきたFWの初得点で韓国ベンチが一気に盛り上がった。

 しかし後半に入ると雰囲気が一転する。バーレーンにボールを持たれ、なかなかチャンスを作れない。中盤からパスが回らず、サイドバックが高いポジショニングを取るもボールが配給されない。明らかに体が重く見えるシーンが多かった。

 そして77分にはまさかの同点ゴールを許してしまう。一瞬の隙に入り込んだバーレーンを止めることができなかった。集中力の欠如が目立つ場面。ベンチからも悲鳴が聞こえる。この日、中盤でプレーしたソン・フンミンがなんとか状況を打開しようとしたが体が思うように動かない。

 それでも韓国は意地を見せる。イ・スンウやチ・ドンウォンなど攻撃的な選手を投入し、追加点を狙う。延長前半の96分には元Jリーガーでおなじみのキム・ジンスを投入した。

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