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Jリーグ 5年前

久保建英に覚醒の予感。『間違いなくやれます』。力強い言葉に凝縮された揺るぎない自信

J1開幕戦、ピッチに立ったFC東京のMF久保建英は一皮剥けた姿を見せた。同クラブの大金直樹代表取締役社長は、その変化を昨年末に感じ取っていたという。大金社長が覚悟と決意を見た、久保の言葉とは?(取材・文:藤江直人)

text by 藤江直人 photo by Getty Images

一番変わったのはメンタル

久保建英
FC東京の久保建英【写真:Getty Images】

 短くも力強い言葉に覚悟と決意、そして揺るぎない自信が凝縮されていた。期限付き移籍していた横浜F・マリノスからの復帰へ向けて、昨年末に設けられた話し合いの席。FC東京の大金直樹代表取締役社長は、MF久保建英が変わったと感じずにはいられなかった。

「彼は『僕は間違いなくやれます』と言ったんですよ。自信満々だったというか、ちょっと言い過ぎなところもあるかなと思ったくらいですけど、とにかく『絶対にチームのためにやれます』と」

 新体制のもとでチームが始動した今年1月にも、大金社長は同じ言葉を久保から聞いている。プロになって迎える3年目のシーズンで、17歳のJリーガーがこれまでとは異なるパフォーマンスを見せてくれるのではないか。確信に近い期待がどんどん膨らんできた。

「一番変わったのはメンタルですよね。技術力といったところは以前から高かったところへ、メンタルの部分でひと回り大きくなって帰ってきたと思いました」

 マリノスへの期限付き移籍が電撃的に決まったのは、夏の移籍市場が閉じる前日の昨年8月16日。J1ではすべて途中出場で4試合、時間にしてわずか58分間のプレーにとどまっていた状況に危機感を募らせ、大金社長や長谷川健太監督の慰留を振り切る形でFC東京を飛び出した。

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