神戸加入のセルジ・サンペールとは何者か。適性ポジションは? そのスタイルと評価は?

今季すでに豪華な陣容で注目を集めているヴィッセル神戸に、また新たな大物が加入した。セルジ・サンペールは6歳からバルセロナで育ち、欧州でも注目された逸材だ。アンドレス・イニエスタも認める24歳のピボーテはいかなる選手なのだろうか。そして神戸に何をもたらすことができるのだろうか。(取材・文:舩木渉)

2019年03月08日(Fri)12時26分配信

text by 舩木渉 photo Getty Images, Wataru Funaki
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神戸に7人目の外国籍選手加入

セルジ・サンペール
セルジ・サンペールは7日にヴィッセル神戸への入団会見を行った【写真:舩木渉】

 ヴィッセル神戸の三木谷浩史会長は「現役バリバリどころか、これからますます伸びていくであろうヨーロッパの超一流選手が来るという、ある意味Jリーグにとって久々というか、ほぼ初めてのことなのではないか」と、新たに獲得した選手を絶賛した。

 今月7日に神戸加入が発表されたスペイン人MFセルジ・サンペールが、「超一流選手」かはさておき、「現役バリバリ」の欧州で高く評価された有望株であることに疑いはない。6歳からバルセロナで育ち、クラブ史上初めて「完全自家産選手」としてトップチームの公式戦にも出場した経験を持つセントラルMFだ。

 半年先に神戸へやってきたアンドレス・イニエスタもバルサの生え抜きではあるが、カタルーニャ州出身ではなく、幼少期に初めて所属したクラブは地元のアルバセテだった。シャビもバルサ入団は11歳で、セルヒオ・ブスケッツは17歳になる2005年の夏までバルサの選手ではなかった。

 サンペールは6歳でバルサに入って、その才能を順調に育んていく。各年代のチームでキャプテンを務め、常に自分の年齢よりも上のカテゴリに入ってプレーしていた。そして2013年にバルサB昇格を果たし、2014年9月17日に行われたチャンピオンズリーグのAPOEL戦で先発起用され、背番号26をまとってカンプ・ノウのピッチに立った。

 この時は19歳。バルサBで初めてフルシーズンを戦った直後だったものの、近い将来のトップチーム正式昇格も期待されていた。「ブスケッツ2世」とも称される、バルサのピボーテ(アンカー)としての適性を備えた待望の逸材だったのである。

 サンペール本人も現地メディアのインタビューの中で「ブスケッツ以上の模範となる存在はいない」と憧れを公言しており、共通する思考を持っていることも証明するエピソードもある。クラブ公式の『バルサTV』で「ADN」という番組に出演した時のことだ。

 その中で、サンペールはブスケッツの映像を見ながら次のプレーを予想している。1つ目は自らボールを奪って前を向いた直後、比較的フリーで余裕のある状況で、前方のペナルティエリア手前に2人、自分のすぐ右隣に1人の味方がいる場面。2つ目はピッチ中央付近で後ろ向きにボールを受けて、死角から相手選手がプレッシャーをかけようとしている場面だった。

 すると当時バルサB所属だった若手MFは、1つ目を「彼はシンプルなパスを選択する。ボールを奪った直後なのでリスクは冒さない。なぜなら背後には広大なスペースがあるから」と述べ、最も近くにいる味方へのパスという判断を読みきった。

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