マリノスが手にした「踏ん張れる強さ」。ラストプレーの劇的同点弾を生んだ団結力の秘訣

2019年03月12日(Tue)10時00分配信

text by 舩木渉 photo Getty Images
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手にしかけた「踏ん張れる強さ」を本物にするために

横浜F・マリノス
横浜F・マリノスは開幕3試合で勝ち点7を積み上げ3位につける【写真:Getty Images】

 もちろん失点の多さ、特に自分たちの不用意なミスからあっさりゴールを奪われてしまう悪癖は改善しなければならないし、他にも課題はたくさんある。11日には練習中に全治8ヶ月という重傷を負った高野の長期離脱も発表されたが、今後も怪我などで思い通りのメンバー編成ができない試合が出てくるだろう。

 そういった困難な場面で、チームとしての破壊力をいかに保って勝ち点を拾い続けるかが上位進出、あるいはタイトル獲得に向けて重要になる。昨年のように攻撃力が抜群に高くても、勝てる試合を取りこぼすようなことがあればいい流れも途切れてしまいかねない。

 誰か重要な選手がいなくとも、代役として起用される選手の特徴を生かしてチーム全体のオーガナイズを再編成していけるか。大津は昨年同様ハードワークと強度の高さで存在感を示し、新戦力のティーラトンもマリノスのスタイルに順応しつつある。

 喜田拓也は言っていた。

「早い時間の失点をしないに越したことはないですけど、このチームなら絶対に取り返せると思っていたので、100%仲間を信頼していましたし、そこへの自信みたいなものも自分にはあった。現にああいう自分たちの狙い通りの崩しで点も取れました。最後のああいう時間で失点する試合ってなかなか難しいと思うんですけど、メンタル的にも落ちずに、あそこでもう1つ踏ん張れる強さみたいなものを今日感じましたし、みんなの目も死んでいなかった。

自分からも必死に声をかけるべきだったし、周りの選手も『まだいくぞ』と言っていたので、『もしかしたらあるんじゃないか…』と思っていました。結果は引き分けですけど、追いつけたというのはまた1つチームが強くなっていく上で大事な過程だったのかなと思います」

 最後の最後まで勝負をあきらめず、チャンスをものにする力。天野曰く「監督がすごく言っている勝者のメンタリティの部分」が身についてきているのだろうか。どうしても数字では測れないが、何かを成し遂げるにはそういった目に見えない力も必要になる。チームの総合力が問われる試金石だったフロンターレ戦で掴んだ自信を、次戦以降にもしっかりつなげられれば、それはマリノスの本物の実力になっていくはずだ。

(取材・文:舩木渉、データ提供:Wyscout)

【了】

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