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Jリーグ 5年前

川崎F・鬼木監督が追求する「タフさ、感じ方、戦い方」。3連覇の先に見据えるもの【英国人の視点】

text by ショーン・キャロル photo by Getty Images

「感じ方こそが何より大事」(鬼木監督)

 3季連続のリーグ優勝を目指しているフロンターレが、これまで以上に対策を練ってくる相手にどう対応すべきかという問題に直面することは予期できていた。鬼木達監督はシーズン開始前に、チームのメンタル面の姿勢が重要になることを強調していた。

「感じ方こそが何より大事だと思います」

 2月のJリーグキックオフカンファレンスで鬼木監督はそう語った。

「まずは何が何でも3連覇ということを考えましょう。プレッシャーを感じる必要は全くありません。責任感は必要ですがプレッシャーは不要です。そして、挑戦する姿勢。スケジュールは厳しくなると思いますが、言い訳をしないことが大事です」

 鹿島アントラーズが2007年から2009年にかけて達成した3連覇の記録に並ぶことに関しても、44歳の指揮官は強気な姿勢を示した。

「その先の、鹿島を追い越すことを考えるべきだと思います。3年連続で優勝しても(鹿島と)同じになるだけです。さらに先を目指さなければいけません。新たな歴史を作ることができると考えることです。それが大事だと思います。しかし、あまりそういうことを言い過ぎる必要もないと思います。選手たちは十分に分かっています。そういう感覚を持っていると思います」

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