なぜ、マンCはまたも敗れたのか? 狂わせたトッテナムの“自殺行為”。激戦の戦術を紐解く

2019年04月19日(Fri)11時23分配信

text by 内藤秀明 photo Getty Images
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試合が進んでもポチェッティーノは強気な采配を振るう

フェルナンド・ジョレンテ
フェルナンド・ジョレンテがトッテナムのCL準決勝進出を決定づけるゴールを奪った【写真:Getty Images】

 それでもシティはこの日、攻め切ることができなかった。

 理由の1つはスパーズが3失点目を喫した21分以降、守備を整備したからだ。アウェイゴールをとった以上、これ以上の失点は避けたかったのだろう。フォーメーションを4-4-2に変更しウイングが浮いてしまう問題の解決を図り、完璧な解決までは言わないが一定の効果を示した。

 それでいて41分にムサ・シソコが負傷退場した際、最終ラインの選手を投入して守りに入るという選択肢もあったが、攻めの姿勢で前線にフェルナンド・ジョレンテを入れた。後ろの人数不足で崩し切られるリスクを残しつつも、押し上げるためのポストプレイヤーであり、セットプレーでの得点源になりえる存在をピッチに送り込んだ。

 この采配がずばり。2-4で迎えた73分、コーナーキックからジョレンテが体でボールを押し込み3点目をゲット。2戦合計スコア、アウェイゴール込みで優位な状況に戻した。

 その後シティは20分程度の時間で7本もシュートを放ち、スターリングが放った1本はゴールネットを揺らした。最終的にアグエロのオフサイドでゴールは取り消されたが、よく攻めていた。ただその時間帯、スパーズは最後の最後で「ドン引き」する選択肢を選び、結果的にはそれが功を制した。

 ドン引きのスパーズを崩し切れなかったのは、正直、運が悪かった部分もあった。スターリングのゴール取り消しなどはその典型だ。

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