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なぜ、マンCはまたも敗れたのか? 狂わせたトッテナムの“自殺行為”。激戦の戦術を紐解く

マンチェスター・シティは、チャンピオンズリーグ準々決勝でトッテナムに敗れた。ジョゼップ・グアルディオラ監督のもと悲願の欧州制覇を目指したが、またもその夢はついえた。しかし、この結果はトッテナムのマウリシオ・ポチェッティーノ監督による“自殺行為”とも言える采配が生んだものだった。(文:内藤秀明)

text by 内藤秀明 photo by Getty Images

道半ばで終わったシティの悲願

マンチェスター・シティ
マンチェスター・シティはまたも壁を破れず、CL準決勝進出を逃した【写真:Getty Images】

 9得点が1回。7得点が2回、6得点が4回。今季のマンチェスター・シティはホームで7回も6点以上ゴールを決めて勝利を収めている。しかも大差での勝利は格下相手だけではない。シャルケを相手に7-0、チェルシーを相手に6-0など、強豪相手にその火力をいかんなく発揮してきた。

 チャンピオンズリーグ(CL)準々決勝2ndレグ、トッテナムとのホームゲームでも4点を決めて勝利している。しかし彼らはアウェイの地で0-1の敗戦を喫した上に、ホームで3失点も許してしまった。トータルスコア4-4、アウェイゴールの差で敗退だ。悲願のビッグイヤー獲得はまた道半ばで終わってしまった。

 開始4分にラヒーム・スターリングのゴールで先制した時には、シティの準決勝進出は目前に思えた。しかしそこから何故3失点も喫してしまったのか。あるいは何故5点目を奪うことができなかったのか。

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