「ドーハの悲劇」。躍進に湧く日本代表を一夜で絶望に…悲劇を招いた最悪のシナリオ【日本代表平成の激闘史(2)】

2019年05月13日(Mon)10時10分配信

シリーズ:日本代表平成の激闘史
text by 元川悦子 photo Getty Images
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歴史は繰り返された

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イラク戦に引き分けた日本代表は、初のワールドカップ出場を逃した【写真:Getty Images】

 実際、当時は「都並がケガをしていなかったら…」「イランに負けずに引き分けていたら…」「北朝鮮相手にもっと得点できていたら…」「イラク戦の終盤に武田修宏がボールを奪われずにCKを与えずに済んでいたら…」「相手が普通のCKを選択していたら…」と数多くの「たられば」が語られた。

 それが全てうまく行っていたら、確かにアメリカには行けたかもしれない。しかしながら、当時の日本代表はまだまだ選手層が薄く、戦力的にも足りなかったのは紛れもない事実。都並というキーマンが1人いなくなっただけで苦境に陥ったのが1つの象徴ではないだろうか。

 あれから26年が過ぎた現在の日本代表も「大迫勇也依存症」が懸念されている。特定の選手に偏った代表チームというのはいずれ綻びが生じる。そこは肝に銘じるべきだろう。

 サッカーはタイムアップの笛が鳴るまで分からないという怖さも、我々は再認識すべきだ。平成30年(2018年)のロシアワールドカップ・ベルギー戦は、ドーハの悲劇とは状況こそ違うものの、終了直前に失点したという点では一緒だ。それを繰り返しているうちは本物の強豪にはなれない。ドーハの悲劇から教訓にできることはまだまだ多いのだ。

(文:元川悦子)

【了】

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