久保建英と“同じで違う”センス。U-20日本代表のキーマン、斉藤光毅が欲するものとは?【西部の目】
間もなくFIFA U-20ワールドカップ2019が開幕する。U-20日本代表は才能豊かな選手たちが名を連ねたが、久保建英ら主力数名が選外となった。そんな中で注目は横浜FCのFW斉藤光毅だ。久保と同じ17歳の俊英は、来る世界大会へ野心を燃やしている。彼の貪欲さは、チームの勝利に不可欠な要素である。(取材・文:西部謙司)
2019年05月17日(金)10時41分配信
光るセンスの良さ
ポーランドで開催されるU-20ワールドカップ。AFC U-19選手権でプレーした安部裕葵、大迫敬介、久保建英の3人がメンバーから外れている。コパ・アメリカへ臨むA代表へ選出するためのようだ。安部と久保を欠いた攻撃陣でキーマンになりそうなのが斉藤光毅である。
インドネシアで行われたAFC U-19選手権に最年少で出場、2試合連続得点の活躍をみせた。17歳はU-20ワールドカップの日本代表メンバーでも最年少だ。170センチと小柄、体格も華奢にみえるが、インドネシアでは最も光った選手の1人だった。
センスがいい。ボールコントロールの柔らかさ、動きの俊敏さもあるが、天性のカンの良さを感じさせる。センスでは同年齢の久保も素晴らしいが、同じセンスの良さでも、調味料なら久保は濃い口、斉藤は薄口という感じだろうか。日本のサッカー少年の理想を体現しているようなプレーぶりだと思う。
パスもドリブルもできて点もとれる。洗練されていてオシャレで遊び心がある。中でも得点感覚が非凡だ。いい場所にいいタイミングで現れる、そしてフィニッシュにアイデアがあって正確。ペナルティーエリアの中で落ち着いている。
「(U-20ワールドカップは)結果を残して飛躍の大会にしたい」(斉藤光毅)
結果とは? と聞くと、「目に見える結果です。ゴールかアシスト」と答えた。