闘莉王が説いた「弱者の戦い方」。南アW杯が繋いだ日本サッカーの未来【日本代表平成の激闘史(10)】

2019年05月25日(Sat)10時00分配信

シリーズ:日本代表平成の激闘史
text by 元川悦子 photo Getty Images
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奏功した守備的な戦い

カメルーン戦で先制ゴールを決めた本田圭佑【写真:Getty Images】

 GKを楢崎から川島永嗣に代え、中村を外して中盤を阿部と長谷部、遠藤の3枚に。そして前線も右に松井、左に大久保嘉人、1トップを本田という予想外の並びに変えたのだ。

 同時にキャプテンを中澤から長谷部に交代。長谷部は「チームの統率役は(川口)能活さんで、キャプテンは(中澤)佑二さん。僕はただマークを巻いているだけ」と戸惑いながら語っていたが、大ナタを振るったことでチームは生き返ったのだ。

 その結果が冒頭のシーンである。6月14日のグループリーグ初戦。日本は相手を徹底分析して大一番にのぞんだ。最も重責を担ったのがエースFWサミュエル・エトーを密着マークした長友。エースキラーが奮闘したことで、守備にリズムが生まれた。

 中澤・闘莉王の両センターバックも鉄壁の守りを見せ、右サイドに抜擢された駒野友一もアロイージ(オーストラリア)にキリキリ舞いさせられた4年前の教訓を生かして、必死に体を張る。守護神・川島も冷静沈着なゴールセービングを披露。アンカー・阿部らの働きも含めて、守備的な戦い方は大きな成果を挙げた。

 続く第2戦は6月19日のオランダ戦。岡田監督は初戦と同じ陣容で挑んだ。小野伸二のフェイエノールト時代の恩師であるベルト・ファン・マルワイク監督が率いたこの大会のオランダは守備的スタイルを採っていた。

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