マリノス・仲川輝人、Jリーグ最高の男の思考「これって僕がおかしくなっているんですかね?」【インタビュー・後編】

マリノスが15年ぶりのリーグ制覇。その中心に“ポステコ信者”の急先鋒ともいえる仲川輝人がいる。E-1選手権でA代表に初選出、そしてJ1MVP&得点王に輝くなど乗りに乗っている仲川輝人のインタビューを11/6発売の「フットボール批評issue26」から一部を抜粋して前後編で公開する。今回は後編。(取材・文:舩木渉)

2019年12月09日(Mon)10時05分配信

text by 舩木渉 photo Raita Yamamoto
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『相手がF・マリノスだったら嫌だな』と思う

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横浜F・マリノスの仲川輝人【写真:山本雷太】

――試行錯誤しながらも、昨年は結果が出ていない分「何だこいつら、変なことをやって全然結果が出ていないじゃん」と思われることもあったと思います。でも、今年に関しては序盤からしっかりと勝てていて、得点力を損なうことなく失点を減らせています。「F・マリノスのサッカーは面白いよね!」と言われることも増えたのではないでしょうか。今まさに取り組んでいるサッカーの面白さというのは、やっている自分たちでも感じていますか?

「いや、もう観ている人たちがより感じていると思うし、面白いサッカーができているという気持ちが大きいですね。だから楽しいし、『ボールを支配することで相手を圧倒する』とボスも言い続けていますけど、逆の立場だったら自分は『相手がF・マリノスだったら嫌だな』と思うので、このサッカーができていてよかったと思います。ボールを追いかけるのって、精神的にキツいですからね。

 ハードワークを徹底するというチームコンセプトがあればいいのかもしれませんが、やっぱりボールを奪いにいっても『奪えない』という意識が先に頭の中にあると、やっていてあまり気持ちはよくないですよ。ポゼッションしていると、自然にボールも人も動くし、『これがサッカーだ!』と感じるんです。これって僕がおかしくなっているんですかね?」

――F・マリノスのサッカーは、おっしゃる通りボールも人もよく動きます。ボール支配率が相手より高いだけでなく、走行距離のデータでも相手を圧倒している試合が多いですよね。つまりボールを追いかけるより、自分たちで持って動かす方が疲れない。

「やっぱり自分たちからアクションを起こして運動量を増やす方がいいですね。リアクションだと反応がワンテンポ遅れてしまうこともあるし、相手の様子を慎重に見なければいけないし、気を遣っていろいろ考えながら動かなければいけないので」

(取材・文 舩木渉)

▽ 仲川輝人(なかがわ・てるひと)
1992年生まれ、神奈川県出身。2013年、専修大学時代に関東大学1 部リーグ得点王を獲得。2015 年に横浜F・マリノス入団後は、2016 年にFC町田ゼルビア、2017 年にアビスパ福岡へ期限付き移籍。2018年に横浜F・マリノスへ復帰後は右ウイングのレギュラーに定着。2018年シーズンはリーグ戦で9得点、2019年シーズンは15得点(2019年12月6日現在)をマークしている。

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issue26では中毒性の高い“面白いフットボール”の正体を暴く。
「勝利に優る面白さなどない」と謳われてしまえばそこで話は終了する。
フットボールがここまで繁栄したのは、合法的にキメられる要素がその内容にあるからではあるまいか?
Jリーグウォッチャーであれば現在、横浜F・マリノスが快楽的なフットボールを求道しているのはお分かりであろう。では、“面白いフットボール”を披露する境地とはいったい何なのか? 選手、コーチの目線を通して“ポステコ病”の全貌に迫る。

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【了】

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