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2019年世界のブレイク若手ベストイレブンを選定。日本の至宝に120億円の神童、新世代のゴールマシーンも【編集部フォーカス】

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

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左からサンチョ、ウーデゴー、ザニオーロ、久保建英【写真:Getty Images】

ニコロ・ザニオーロ(イタリア代表/ローマ)
生年月日:1999年7月2日(20歳)
今季リーグ戦成績:16試合出場/4得点 ※1月4日現在

 イタリアに現れた新たなビッグスター候補は、身体もプレーも特大のスケールを誇る。左足のテクニックに優れ、ゴールに突進していく迫力も抜群。イタリア代表でも徐々に存在感を増してきており、名だたるビッグクラブからも引く手数多の逸材だ。ただ、精神的に未熟な部分を覗かせることがある点は要改善。

マルティン・ウーデゴー(ノルウェー代表/レアル・ソシエダ)
生年月日:1998年12月17日(21歳)
今季リーグ戦成績:16試合出場/4得点 ※1月4日現在

 16歳でレアル・マドリーに加わった神童は、10代で一度「過大評価」の烙印を押されて表舞台から消えかけた。それでも昨季、オランダ1部のフィテッセでリーグ戦31試合に出場して8得点11アシストとまばゆい輝きを放つと、今季もレンタル先のレアル・ソシエダでリーグ屈指の攻撃的MFとして豊かな才能を発揮。再び評価が高まり、2年間のレンタル期間終了を待たずにマドリーが復帰させるのではないかと囁かれる。この1年で周囲からの見方が劇的に変わった選手の1人で、やはり才能の大きさに疑いの余地はない。

久保建英(日本代表/マジョルカ)
生年月日:2001年6月4日(18歳)
今季リーグ戦成績:15試合出場/1得点 ※1月4日現在

 FC東京でレギュラーに定着した2019年、開幕から圧巻のパフォーマンスを披露して6月に18歳となった久保が移籍先に選んだのは、古巣のバルセロナではなく、その宿敵レアル・マドリーだった。当初はBチームからのスタートが予定されていたが、プレシーズンでトップチームの中に入って好プレーを披露すると、一転して昇格組のマジョルカへ期限付き移籍することに。

 初の欧州トップリーグ挑戦ながら、すぐにチームの中心となってマジョルカの攻撃に欠かせない存在となっている。他クラブとのチーム力の差があって、ポテンシャルの全てを発揮しきれていないのは気がかりだが、日本代表にも定着し、この1年で選手として大きな飛躍を遂げて成長し続けている。

ジェイドン・サンチョ(イングランド代表/ボルシア・ドルトムント)
生年月日:2000年3月25日(19歳)
今季リーグ戦成績:15試合出場/9得点 ※1月4日現在

 マンチェスター・シティからドルトムントに加わって2シーズン目だった昨季、リーグ戦で12得点17アシストという驚異的な結果を残して注目度が一気に高まった。今季もすでにリーグ戦15試合に出場して9得点10アシストとアクセル全開で、プレミアリーグ方面からの移籍の噂が絶えない。2年前のU-17ワールドカップ優勝メンバーだったが、いまやイングランド代表でも中心的存在になり、19歳にして市場価値は1億2000万ユーロ(約150億円)まで跳ね上がっている。

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