浦和レッズの“聖地”はいかにして聖地となったのか? 酒蔵力浦和本店店長が語る特濃の物語【聖地の浦和レッズ論・前編】

浦和レッズを嫉妬してしまう要因は、その莫大な年間予算だけではない。実はスタジアム以外に〝聖地〞を持っているという理由もある。酒蔵力浦和本店は「浦和レッズサポーターのサポーター」として名高い。言うまでもなく今井俊博店長もレッズと苦楽をともにしてきた。そんな男から特濃の〝浦和レッズ論〞に耳を傾けた3/6発売の『フットボール批評issue27』から一部抜粋し、前後編で先行公開する。今回は前編。(文:吉沢康一)

2020年02月27日(Thu)10時00分配信

text by 吉沢康一 photo football critique
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イギリス『BBC』は、店内に特設スタジオ

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【写真:フットボール批評編集部】

 JR浦和駅西口から歩いて5分のところにある『酒蔵力』は、「浦和レッズサポーターのサポーター」として知られている。2019年12月に創業50周年を迎えた老舗の居酒屋は、敷地12坪にコの字カウンターの〝せんべろ居酒屋〞から始まり、今では埼玉県内に11店舗(うち1軒は牛タン専門店)、都内に1店舗の直営12店舗を有するまでに成長した。産地直送の長野・上田牛を「安く」「美味く」がモットーだが、様々な客層で賑わう店内を見れば、幅広いファンがいることがよくわかる。

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 その力の浦和本店を切り盛りするのが店長の今井俊博である。今井は知る人ぞ知る浦和の有名人であり、浦和レッズとともに人生を生きている。

 2002年日韓ワールドカップでは、多くの外国人が日本を、そして浦和の街を訪れた。かのイギリスの国営放送『BBC』は、本店の店内に特設スタジオを作り、連日ラジオ中継を世界に向けて放送したというから驚きだ。ゲストにはイングランド代表のレジェンドでもあるケヴィン・キーガンも訪れたという。この大会が今井にとってサポーターとして、けじめの大会となった。

「力に入社したのは2002年のワールドカップが終わって、しばらくしてからです。ワールドカップが終わって、少し燃え尽き症候群みたいなところがあったんです。専務からもずっと『社員になれ』って誘ってもらってました。浦和の街だったらいろいろな人がいるので、1年間365日、知らない人にサッカーの素晴らしさを教えてあげたり、広める側になれればいいのかなって。だから自分はスタジアムにいるより、店にいる方がいいのかなって、考えるようになったのがこの頃でした」

(文:吉沢康一)

FootballCritic28


『フットボール批評issue27』


定価:本体1500円+税

<書籍概要>
プレーモデルから経営哲学、はたまた人間形成まで、ありとあらゆる“洋物”のフットボールメソッドが溢れ返るここ日本に、独自のフットボール論が醸成されていないと言えば実はそうでもない。
例えば27年目を迎えるJリーグ自体、“完熟”の域には達していないまでも、“成熟”の二文字がチラつくレベルに昇華している。
“洋物”への過度な依存は、“和物”の金言をフォーカスする作業を怠っているからにすぎない。
フロント、プレーヤー、無論、サポーターにも一家言が備わりつつある時代になっていることを思えば、舶来のメソッドばかりを追いかけるのもそろそろどうかという気がしている。
経営、バンディエラ、キャリアメーク、データ、サポーターなどさまざなま分野に、それこそ秀でた国産のフットボール論は転がっている。
弊誌が見初めた“Jのインフルエンサー”による至言に、まずは耳を傾けてはいかがか。

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【了】

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