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代表 4年前

ドイツ代表、背番号10の系譜。W杯優勝メンバーはJリーガーに。屈辱の敗退で戦犯になったエースも

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

ドイツワールドカップ

オリバー・ノイビル
【写真:Getty Images】



背番号10:オリバー・ノイビル(ボルシアMG)
生年月日:1973年5月1日(当時33歳)
個人成績:7試合出場/1得点1アシスト
戦績:3位

 EURO2000終了後からドイツ代表に定着し、2002年日韓ワールドカップでも準優勝に貢献した小柄なアタッカーは、母国開催のワールドカップ開幕時点で33歳のベテランになっていた。当時のドイツ代表ではバスティアン・シュバインシュタイガーやルーカス・ポドルスキといった若手が台頭しており、ノイビルの役割はベンチから途中出場で流れを変える切り札になっていた。

 そのジョーカーとしての価値を示したのがグループリーグ第2戦のポーランド戦だ。71分からポドルスキに代わって途中出場したノイビルは、0-0のドローに終わるかと思われた後半アディショナルタイムの91分、ダビド・オドンコールのクロスに体を投げ出して奇跡的な決勝点を奪って見せた。

 ポルトガル代表との3位決定戦まで全7試合で一度も先発出場はなかったが、全ての試合でピッチには立った。準々決勝のアルゼンチン代表戦ではPK戦の最初のキッカーとして重圧のかかるキックを成功させ、チームに勢いをもたらした。

 ノイビルはドイツ代表で通算60試合に出場して10得点を挙げている。FWとしては控えめな記録だが、ドイツワールドカップの2年後に開催されたEURO2008にも当時35歳で出場しており、数々の指揮官から信頼される特別な影響力と貢献が記憶に残る選手だった。

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