ブラジルワールドカップ
【写真:Getty Images】
背番号10:ルーカス・ポドルスキ(アーセナル)
生年月日:1985年6月4日(当時29歳)
個人成績:2試合出場/0得点0アシスト
戦績:優勝
ドイツ代表は歴史を塗り替えた。4大会連続の準決勝進出を果たすと、決勝では延長戦の末にアルゼンチン代表を下し、西ドイツ時代から通算4度目、東西ドイツ統一後では初となるワールドカップ制覇を成し遂げた。
しかし、その輪の中心にポドルスキはいなかった。4年前の南アフリカワールドカップで主役を担った背番号10はマルコ・ロイスやアンドレ・シュールレといった後輩たちの台頭に押されるようにして、大会前には不要論すら巻き起こるほどになっていた。
それでもヨアヒム・レーヴ監督からの信頼は厚く、最終メンバー入りを果たしてワールドカップ直前の親善試合では交代出場から1得点3アシストと結果も残した。とはいえ本大会中は脇役に甘んじ、出場したのはグループリーグ2試合の計53分間のみで、決勝トーナメントに入ってからは一度も出番がなかった。
ワールドカップでの歴代通算得点記録を「16」に更新した重鎮クローゼがブラジルワールドカップ限りドイツ代表引退を表明したが、ポドルスキは以後も競争に加わり続けることを表明。最終的にはEURO2016終了後に代表引退を決断し、2017年3月のイングランド代表戦が引退試合に。
代表のユニフォームを着ての最後の試合でゴールを奪ったポドルスキは、通算130試合49得点という偉大な成績を残し13年間に及んだドイツ代表でのキャリアを終えた。ワールドカップでは3大会で15試合に出場5得点2アシストを記録した。そして2017年夏からは日本のJリーグに参戦し、2019年末までヴィッセル神戸でプレーすることになる。