日韓ワールドカップ
【写真:Getty Images】
背番号10:ラース・リッケン(ボルシア・ドルトムント)
生年月日:1976年7月10日(当時25歳)
個人成績:0試合出場/0得点0アシスト
戦績:準優勝
若い頃から逸材として注目され、ドイツ代表デビューも23歳だった1997年と早かったが、度重なる負傷により1998年フランスワールドカップやEURO2000といったビッグトーナメントへの出場をことごとく逃していた。
2002年日韓ワールドカップの出場も、大会直前の親善試合で左足のじん帯を断裂する重傷を負ったセバスティアン・ダイスラーの離脱によるもの。背番号10でありながらチーム内での序列は最低クラスだった。ドイツ代表は決勝まで勝ち進むが、リッケンには一度も出番が訪れることはなかった。
彼が自身にとって最初で最後のワールドカップに臨む直前、所属するボルシア・ドルトムントはブンデスリーガ優勝を果たしている。マルシオ・アモローゾやヤン・コレル、エベルトンといった強力アタッカー陣とともに主役を担ったのはトーマス・ロシツキーで、リッケンは本来得意とする2列目ではなくセントラルMFでの起用が増えるなど脇役に甘んじていた。
ドイツ代表での通算キャップ数は16試合と期待されたほどの輝きは放てなかった。しかし、負傷の多さや厳しい競争にも晒されながら、クラブレベルでは2008年の現役引退までドルトムント一筋を貫いた。