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バレンシア、アタランタ監督の感染告白に抗議声明「多くの人々を危険に晒した」

text by 編集部 photo by Getty Images

ジャン・ピエロ・ガスペリーニ
【写真:Getty Images】

 バレンシアは、チャンピオンズリーグ(CL)で対戦したアタランタのジャン・ピエロ・ガスペリーニ監督が新型コロナウイルス感染の症状が出ている状態で試合の指揮を執ったと明らかにしたことに対して抗議の意思を示す声明を1日付で公式ウェブサイトに掲載した。

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 ガスペリーニ監督が伊紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』のインタビューに語ったところによれば、同監督は3月10日にバレンシアのホームで行われたCL決勝トーナメント1回戦2ndレグの試合の前日や当日に新型コロナウイルス感染によるものと思われる症状が出ていたという。最近受けた抗体検査により感染していたことが確認されたとも話している。

 これに対しバレンシアは、「公に驚きを表明する」と公式声明を出した。「少なくとも本人がコロナウイルス感染と推定される症状を自覚している状態で、予防措置も取らず、バレンシアへの訪問・滞在中に多くの人々を危険に晒した」と抗議している。

 バレンシア対アタランタ戦は無観客試合として開催され、すでに厳格なウイルス感染予防措置が取られていたこともバレンシアは強調。感染拡大地域からの訪問者によるリスクは予防されるべき状況だったと述べている。

 アタランタとバレンシアの対戦については、2月にアタランタのホームで開催された試合が両国での感染拡大に繋がった可能性も指摘されている。バレンシアはクラブ内の選手・スタッフの35%がウイルスに感染したことが明らかにされており、最も多くの感染者が確認されたサッカークラブのひとつとなった。

【了】

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