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日本代表 4年前

日本代表ボランチの系譜。日韓W杯のゴール、ロシアW杯のアシスト、W杯を最後に引退した2人のリーダー

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

ブラジルW杯

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コートジボワール戦の先発メンバー

監督:アルベルト・ザッケローニ
戦績:グループステージ敗退

背番号16:山口蛍(セレッソ大阪)
生年月日:1990年10月6日(23歳)
個人成績:3試合出場/0得点0アシスト

背番号17:長谷部誠(ニュルンベルク)
生年月日:1984年1月18日(30歳)
個人成績:3試合出場/0得点0アシスト

 長谷部誠はヴォルフスブルクでポジションを失った時期もあったが、アルベルト・ザッケローニ監督率いる日本代表では不動の存在だった。ザッケローニ監督初陣となった10年10月のアルゼンチン戦からワールドカップ出場を決めた13年6月のオーストラリア戦までの34試合のうち、遠藤保仁と長谷部は29試合で同時に先発している。

 しかし、日本代表は13年6月のコンフェデレーションズカップで3連敗を喫してしまう。3戦9失点と守備が崩壊した日本代表は、新たな戦力を必要としていた。

 1ヶ月後に行われた東アジアカップは、海外でプレーする長谷部を招集することができず、遠藤や今野泰幸といった代表常連組も招集を見送られた。すると、この大会で2試合に先発した山口蛍が大会MVPに輝く活躍を見せる。この大会が代表デビューだった山口は、これをきっかけにその後も出場機会を増やし、遠藤に代わってボランチのレギュラーを掴んだ。

 ブラジルワールドカップには長谷部、山口、遠藤に加えて東アジアカップで山口とコンビを組んだ青山敏弘が選ばれた。14年1月に右膝の半月板を負傷してシーズン後半を全休した長谷部は、大会前のキプロス戦でなんとか実践復帰を果たし、ほぼぶっつけ本番のコンディションで本大会に臨んだ。

 初戦は1点リードで後半を迎えたが、両チームの交代策が明暗を分けた。日本代表は長谷部を下げて遠藤を投入、コートジボワールはディディエ・ドログバを投入。すると、直後にコートジボワールが2点を決めて逆転し、日本代表は初戦を落としている。

 続くギリシャ戦は引き分け。後半開始と同時に長谷部を下げて遠藤を入れ、1人少なくなった相手を攻め立てたが、ゴールを奪うことができなかった。第3戦では山口に代えて青山が先発で起用されたが、コロンビアの攻撃に耐えることができなかった。第3戦を1-4で落とした日本代表は、1勝もできないままブラジルの地を後にしている。

●コートジボワール戦の先発メンバー

▽GK
川島永嗣

▽DF
内田篤人
森重真人
吉田麻也
長友佑都

▽MF
山口蛍
長谷部誠
岡崎慎司
本田圭佑
香川真司

▽FW
大迫勇也

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